日本漢字能力検定協会は3月2日、コロナ禍で急速にリモートワークが広がり、メール・チャットといった文章によるコミュニケーションが増加している社会状況に鑑みて実施した、企業における上司・部下間の文章のやり取りに関する意識調査の結果を発表した。
調査対象は、「部下の作成した文章にアドバイスや指摘をすることがある」と回答した主任・係長クラス以上の社員(30歳以上)と「上司から文章の添削やアドバイスを受けることがある」と回答した一般社員(20代)。
調査の結果、日常的に部下に文章のアドバイスをしている上司のの84.5%が「部下の文章にストレスを感じたことがある」と回答したという。ストレスの原因のトップは「読み手が必要とする情報が不足している」(65.1%)だった。
一方、部下に、自身が作成した文章に対する上司からのアドバイスにストレスを感じたことはあるかを尋ねたところ、53.0%の部下が「ある」または「ややある」と回答したという。
上司のアドバイスにストレスがあると回答した人にその原因を尋ねたところ、「人によって指摘のポイントが異なる」(48.2%)が1位だった。何度も修正を指示されることよりも、人によって”指摘のポイントが異なることをストレスに感じる部下の割合が多いことが明らかになった。
また、具体的な場面・エピソードを問う設問で目立ったのは、「納得できない」といった声や「指摘のされ方」に関するものだったという。