パーソナルブレーンはこのほど、新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT』2021年7月号~12月号で紹介した60冊から、1万名以上の定期購読者を対象とした読者アンケートによって決定した2021年下半期「TOPPOINT大賞」(第35回)を発表した。

大賞を獲得したのは、『パーパス経営』(名和高司 著/東洋経済新報社)だ。同書は、国内外の企業の変革に関わってきた著者が、資本主義に代わるものとして、「ヒト」の志(こころざし=パーパス)に基づく「志本主義(パーパシズム)」を提言。このパーパス重視の経営戦略について解説した一冊。

今回のトップポイント大賞において、名和高司氏の著作は第3位にもランクインしている(『稲盛と永守』日経BP・日本経済新聞出版本部)。

『パーパス経営』に投票した読者からは、「これからの経営には利益追求のみならず、環境面も重視した経営が重要であると腹落ちした(50代・男性)」「資本主義の次に来るものに関心があったので、志本経営、論語と算盤、新SDGsが、次のヒントとなった(60代・男性)」といったコメントが寄せられている。

2021年下半期「トップポイント大賞」ベスト10冊は以下の通り。

順位 書名 著者/出版元
大賞 『パーパス経営』 名和高司 著/東洋経済新報社
第2位 『LISTEN』 ケイト・マーフィ 著/日経BP
第3位 『稲盛と永守』 名和高司 著/日経BP・日本経済新聞出版本部
第4位 『日本大空襲「実行犯」の告白』 鈴木冬悠人 著/新潮社
第5位 『監視資本主義』 ショシャナ・ズボフ 著/東洋経済新報社
第6位 『決定版 デジタル人民元』 木内登英 著/東洋経済新報社
第7位 『一流のメンタル 100の習慣』 山本洋子 著/朝日新聞出版
第8位 『日本“式”経営の逆襲』 岩尾俊兵 著/日経BP・日本経済新聞出版本部
第9位 『賢い人がなぜ決断を誤るのか?』 オリヴィエ・シボニー 著/日経BP
第10位 『ブッダが見つけた四つの真実』 ゾンサル・ジャムヤン・ケンツェ 著/創元社