ライオンは2月14日、デイサービス施設を利用する高齢者が効率的に口腔・睡眠・運動器のトレーニングを行えるバーチャルゲームプログラム「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」の開発を発表した。

  • 「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」バーチャルゲームプログラム(同社資料より)

    「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」バーチャルゲームプログラム(同社資料より)

高齢者の自立支援と重度化防止を目的にライオンと東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座の松平 浩特任教授とトランクソリューションが共同で開発した「健口眠体操」は、口腔・睡眠・運動器を同時にトレーニングするもので、座りながら数分の限られた時間で約20種類の運動を促せる。

デイサービス施設でのトライアウトを経て、バーチャルゲームとして開発された「健口眠体操」は、TANOTECHのゲームシステム「TANO」のセンシング技術を活用し、画面上の動きを正確に真似することで点数が加算される。スコアを競いながらトレーニングを楽しめるゲーミフィケーションを取り込み、高齢者でも適切な運動習慣を維持できる。

  • 「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」(同社資料より)

    「健口眠体操(けんこうみんたいそう)」(同社資料より)

ライオンは本年1月、厚生労働省の令和3年度介護報酬改定の通知に対応し、高齢者の口腔機能の低下による嚥下障害対策に「健口眠体操」を開発、都内デイサービス施設にてスモールトライアルテストを実施してその効果の検証を行っている。