トビラシステムズは1月27日、迷惑情報データベースをもとに集計した「スミッシングトレンドワード2021」を発表した。
スミッシングとは「SMS」と「フィッシング」を組み合わせた造語であり、フィッシング詐欺の中でも特にSMSを用いたものを指す。なお、フィッシング詐欺は実在する企業やブランド名をかたるメールやSMSを送り、添付したURLにアクセスさせて偽サイトに誘導することで個人情報を盗み取る犯罪だ。
同社の迷惑情報データベース内で確認された、スミッシングで使用された特徴的なワードを集計すると、企業名やブランド名などを使用される頻度が最も高かったのは「宅配事業者」とのことだ。「荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました」などの文面とともに不正なURLを添付したスミッシングが依然として増加しているようだ。
2番目に頻度が高いのは「EC事業者」だ。コロナ禍でネットショッピングの利用機会が高まる中で、大手のEC事業者の名をかたるスミッシング詐欺が発生している。
3位は「通信事業者」とのことだ。2021年のスミッシングの新たなトレンドとして通信事業者の名をかたる犯罪が増えているのが特徴だという。「利用料金が高額になっている」「アカウントが不正利用されている」などの文面で不安を煽ることで不正なURLへと誘導している。