生産性とは切ってもきれない時間管理。ただ単に「働く」のではなく、売上や利益につながっているところに時間を割けば、売上はさらに改善できるかもしれないーーハイテク情報とハウツー情報サイトのMake us of(MUO)が「How the 80/20 Rule Can Revolutionize Your Productivity」として紹介している。

「How the 80/20 Rule Can Revolutionize Your Productivity」

「How the 80/20 Rule Can Revolutionize Your Productivity」

まずは記事のタイトルである80/20ルールから見てみよう。80/20ルールとは"パレートの法則"とも言われるもので、全体の大部分は一部の要素から生まれているという経済予測モデルだ。詳細は、Wikipediaなどに詳しい(https://ja.wikipedia.org/wiki/パレートの法則)。

1848年生まれの経済学者ヴィルフレド・パレート氏が、当時の所得分布の分析から導き出した法則は、多くの社会的現象がよくよく調べてみると想像していたものとは大きく異なる偏りで構成されていることを指摘するのに使われることも多い。顧客の2割が売上の8割を、売上の8割は全従業員の2割が生み出すなどよく耳にするものだ。

この法則を時間管理に当てはめてみると、80%のアウトプットはインプットのうちの(わずか)20%からということになる。80%のアウトプットをうんでいる自分の20%の仕事がどれなのかがわかれば、仕事のフローを合理化して生産性を高めることができる、というわけだ。これを企業全体に適用することで、収益につながるフローを識別できる。また、時間や労力を要しているのに、アウトプットにつながっていないフローも見えてくるだろう。組織が大きくなると適用は難しいが、個人単位、あるいは少人数なら80/20ルールを適用しやすいと記事は記している。

ではどうやって80/20ルールを適用するか?まずは80と20を識別するために自分の作業を追跡することから始める。本格的な時間追跡ツールやスマホアプリ、紙とペンでもよい。単にどの作業にどのぐらいの時間をかけたかを記録するだけでなく、作業とアウトプットのつながりについても記録したい。一日、一週間と経過すると、何にどのぐらいの時間を使っているか、どの作業がアウトプットにつながっているのかが見えてくるだろう。これを分析することにより、最優先(80%をうむ20%の作業)すべきはどの作業かも次第に見えてくるはずだ。

筆者の場合、日常で頻繁に使うツールといえば、テキストエディタとブラウザが圧倒的にその頻度が高い。有償テキストエディタを購入するか、サブモニタのインチ拡張に投資するかに迷いがあった筆者は、ツールがどのくらい使用頻度が異なるのか?これを機にWindowsのアクティビティ履歴を見てみた。

Microsoftアカウントのプライバシー ダッシュボード

Microsoftアカウントのプライバシー ダッシュボード

Windows 10では設定>プライバシーのアクティビティの履歴からMicrosoftアカウントのプライバシー ダッシュボードにログインし、アプリおよびサービスのアクティビティから最近のアクティビティデータをダウンロードしてみた。残念ながら起動時間までは取得できないようだがテキストエディタ秀丸が250に対してブラウザはFirefoxだけでも500。EdgeやChromeを入れると800付近の割合で使っている。あくまで日付での使用頻度の目安にしかならないがブラウザの活用度が勝る。使用時間を計測すれば、もっと大きな差になることは間違いない。

というわけで今回は、使用頻度の多いブラウザに直結する縦設置の7インチサブモニタを10インチに拡張した。わずか3インチ分の増加であると侮るなかれ、対角線上の3インチは縦型サブモニタにとって全くの別次元の機能を追加するのであった。

  • 縦型サブモニタを7インチから10インチへとスケールアップ。縦型ブラウザ表示専用での3インチ増はほぼ、完成形と言えるほどWebページをカバーした

    縦型サブモニタを7インチから10インチへとスケールアップ。縦型ブラウザ表示専用での3インチ増はほぼ、完成形と言えるほどWebページをカバーした