Microsoftから2022年1月の累積更新プログラムの配信がスタートした。Windows 11では、Windows Updateなどを使うことで今回の累積更新プログラム「KB5009566」を適用できる。この累積更新プログラムを適用すれば、Windows 11のOSビルドは「22000.434」へアップデートされる。

  • Windows 11 Pro、version 21H2 OS build 22000.434

    Windows 11 Pro, version 21H2 OS build 22000.434

累積更新プログラムを適用することで逆に問題が発生することもあるため、ユーザーの中にはWindows Updateの適用を見送る向きもあるが、セキュリティの観点からは迅速にアップデートを適用して、システムを最新の状態にしておくことが望ましいとされている。

また、今回の累積更新プログラムには日本語IMEに関する問題の修正が含まれている点にも注目しておきたい。これまで、マルチバイト文字セット(MBCS)を使用するアプリケーションにおいて日本語IMEを使って入力を行うと、テキストが順序どおりに表示されなかったり、テキストカーソルが予期せぬ動きを見せたりすることがあった。この問題はMicrosoftの日本語IMEのみならず、サードパーティの日本語IMEにも影響があった。今回のアップデートでこの問題が修正されている。

ただし、画像編集プログラムを使っている場合は注意が必要だ。今回のアップデートでは、画像編集プログラムが一部のハイダイナミックレンジディスプレイにおいて正しくカラーレンダリングできなくなる問題が既に確認されている。特に白で頻繁に発生し、明るい黄などほかの色でも発生することがあると報告されている今回の累積更新プログラムには日本語IMEに関する問題の修正が含まれている点にも注目しておきたい。

現在、この問題は解決へ向けた取り組みが進められており、2022年1月下旬の修正提供が予定されている。この問題が発生した場合、KB5009566を一旦ロールバックし問題が解決するのを待つ必要があるものとみられる。