米GitLab(ギットラボ)は2021年12月14日(現地時間)、オープンソース・オブザーバビリティのディストリビューションである「Opstrace」を提供する米Opstraceの買収を発表した。これにより、OpstraceテクノロジーをGitLabのDevOpsライフサイクルにおける監視段階に統合し、GitLab.com(SaaS)とセルフマネージド版GitLabの双方に標準搭載する予定。

今回の買収に伴い、GitLabは単一のユーザーインターフェース、統合したデータストア、DevOpsライフサイクル内への組込型セキュリティといった、従来から提供してきたDevOpsプラットフォームのケイパビリティに加えて、統合したオープンソース・オブザーバビリティソリューションを組み込むことになり、同社は企業に新たな選択肢を提供することでオブザーバビリティ市場に参入する。

Opstraceは、設定不要というオブザーバビリティ・ソリューションにより、DevOpsライフサイクルの監視ステージにおける開発者体験の向上に注力するという。

GitLabは、Opstraceを使用してコードのガイド付き計装、パフォーマンス改善に伴う最近のパフォーマンスの低下に対する知見、マージ・リクエストによるレビュー環境からのパフォーマンス・フィードバック、デプロイメントの自動ロールバック、インシデント発生時の迅速な調査とトリアージといった機能を提供することで、さらに快適な開発者体験を創造するとしている。