日本語プログラミング言語「なでしこ」は、前身にあたるプログラミング言語であるひまわりの正式版リリースから20周年を迎えた。これに伴って、20周年を記念するサイトとともに記念動画も公開されている。
なでしこの前身言語であるひまわりは、2002年1月1日にver.1.00として正式にリリースされた。ひまわりの主開発者であるクジラ飛行机氏は当時の仕事が忙しく、自身の業務効率化のために同言語を開発したのだという。
記念動画の中で同氏は「本来の業務と並行してひまわりを開発しており、泊まりこみで仕事をしていた。椅子の上で寝るのが上手になった」と当時を振り返った。
なでしこは2005年2月17日にver.1.00が正式にリリースされた。オープンソースとして利用可能であり、Windows用のなでしこv1とWebブラウザ用のなでしこv3が公開されている。なでしこv3はWindowsだけでなくMacOS、Linux、iPhone、Android、Raspberry Piなどに対応している。
比較的自然な日本語で記述できるように開発されたプログラミング言語であり、『「***」を表示』と記述した場合には***を引数として出力する。なでしこの特徴的な点として、「表示する」「表示しろ」「表示して」のように記述しても同様に対応する。
また、命令は語順ではなく助詞によって引数を判別するため、「AからBへファイルコピー」と書いても「BへAからファイルコピー」と書いても同じ意味として命令可能だ。
20周年を記念して、Twitter、Facebook、InstagramといったSNS上で「皆さんのひまわり・なでしこ」をテーマに意見を募るという。過去に利用していた思い出や、現在利用しているユーザーの意見、将来期待したい点などをハッシュタグ「#なでしこさん」を付けて投稿する企画とのこと。