ウェザーニューズは12月23日、気象データ提供・分析サービス「WxTech(ウェザーテック)」において1キロメートルメッシュでの積雪予報および積雪実況データの販売を開始したことを発表した。
大雪の影響を受けやすいと考えられる、屋外での作業を伴う企業や物流事業者を中心に、積雪データの需要は高い。そうした企業への情報提供を目的に、同社は60時間先までの1時間ごとの積雪予報と、10分ごとのリアルタイムな解析積雪深の実況データをAPI(Application Programming Interface)として提供を開始する。
同サービスで提供する積雪データには、同社独自の積雪観測網に加えてスマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられる積雪報告を用いているという。これらのデータを、AIを用いた独自予測モデルに反映することで予報を行っているとのことだ。
データはクラウドを経由してAPIで提供するため、サービス利用企業は緯度経度を指定するだけで全国の自社拠点や作業現場周辺などの積雪データを取得可能である。さらに、APIを自社のシステムに組み込むこともできる。
これにより、工事現場における作業員の安全対策や作業計画の調整、物流の配送遅延リスクの早期把握、スコップなど雪の日に売れやすい商品の需要予測、従業員の出社控えや転倒への注意喚起など、さまざまな雪害対策へ役立てられるという。
「WxTech」は、ビジネス課題や社会課題の解決を目指す企業や自治体のDX推進を気象データの切り口から支援するサービスだ。天気予報や過去のデータのみならず、地震や津波などの災害データ、花粉の飛散量、桜の開花予測といったデータを提供している。