NTTアドバンステクノロジは12月1日、契約書チェック支援サービス「インテリジェント契約チェッカー」について、新機能を追加したバージョンを同日より提供することを発表した。
インテリジェント契約チェッカーは、法務部門や営業部門の現場担当者が行う契約書チェックをAIで支援するサービスだ。チェック作業の負担軽減と品質向上および企業ガバナンスの強化に貢献することを目的に開発したという。
同サービスは、取引先から受け取った契約書の記述内容が自社で定めた契約ポリシーを満たしているかを判定する「ポリシーチェック機能」、契約書チェックのポイントを明示する「サポート情報機能」、編集前後の契約書を並べて表示し変更箇所を洗い出す「差分チェック機能」などを提供する。
今回のバージョンアップでは、多くの企業がガバナンス対応として実施する、契約締結時に確認すべき項目をリスト化し契約内容の適正性を点検する「自主点検作業」の効率化に寄与する機能として「チェックリスト機能」を追加した。
同機能により、各社が独自に定める契約時の確認ポイントや契約業務を審査する部門によるヒアリング項目を「チェックリスト」としてシステムに登録し、全社で標準化できるようになる。
また、現場担当者は契約書の記述内容やポリシーチェックの結果、サポート情報などを見ながら「チェックリスト」の各項目を確認可能だ。「チェックリスト」に従って入力した確認結果は、システムに保存されるとともに、Excel形式のフォーマットとしてダウンロードできる。
加えて、過去の類似条文を自動的に表示して契約書の修正作業を支援する「類似条文検索機能」や、契約書のチェック結果を契約単位に履歴管理できる「履歴管理機能」も追加しており、契約書チェック作業の効率化とガバナンス強化を支援する。