NHKテクノロジーズ、アストロデザイン、LiveU Japan、三信電気、NTTドコモ(ドコモ)の5社は11月17日、モバイル型映像中継ソリューション「LiveU」 を利用した8Kライブ伝送システムの実証実験に成功したと発表した。

同システムにより8Kライブ映像伝送が低価格で実現できるようになり、生中継・エンターテイメント・医療・監視など、さまざまな分野で8K 高精細映像のより一層の活用が見込れるとしている。また、可搬型の特性を生かして、車両などで移動しながら8Kライブ伝送を実現でき、マラソンなどのスポーツシーンでの活用も想定される。

  • 可搬型8Kライブ伝送実験システム図

8Kカメラ『AA-4814-B』、4Kライブ伝送システム『LU800』(フィールドユニット)とモバイルネットワーク及び『LU4000』(デコーダーユニット)、『映像補正装置』で構成されている。アストロデザインが新たに開発した『映像補正装置』は、各LiveUユニット間に発生する受信タイミングの違いをリアルタイムに補正することが可能。また、4G、5Gの無線伝搬による瞬断を判断し自動的に補完することで、移動中継においても途切れず安定した8K 映像を伝送することが可能だとしている。

同実験において、4G・5G回線を利用し、都内各所から途切れの無い8K映像伝送が可能なことが実証されている。また、通常の車に8Kカメラとフィールドユニットのみを搭載し、移動しながらのライブ伝送が可能なことも確認。今後5社はシステムのブラッシュアップを進め、同システムを用いたサービスの提供やシステムでの販売をめざして開発を進めるとしている。