凸版印刷は11月11日、NeUと共同で、認知脳科学などの科学的見地に基づいて顧客に最適なデザインの開発を行うサービス「ニューロデザイン」評価サービスの販売を開始した。
両社は2020年より、顧客向けのクリエイティブに対する、実際の脳活動の見える化技術「fNIRS」や人間の生体信号反応を計測し、どういうデザインが「興味をひきやすいか」「好ましいか」などを認知脳科学の視点から共同研究するプロジェクトを進めてきたという。
今回販売を開始する「ニューロデザイン」は、クリエイティブを見たときの各種生体信号を計測し、定量的なスコアとして評価することで、従来の調査手法である主観アンケートだけでは見えなかった潜在的な情報を得ることが可能な調査手法。
現在、目的に応じた評価指標として「興味」「記憶」「注目」「好ましさ」「読みやすさ」などのスコア化が可能となっており、今後も指標を拡大する予定だという。「好ましさ」「読みやすさ」の指標については、同プロジェクトで取得した6,000以上の生体信号データからの機械学習により、クリエイティブ評価AI指標として新たに開発・実用化したものだということだ。
なお、凸版印刷はプロジェクトのビジネス化推進、クリエイティブ分析およびクリエイティブ制作を行い、NeUは脳活動ほか各種生体計測・認知脳科学に基づくコンサルティング、評価AIモデル開発を行う。
価格は、自由設計プランを250万円から販売。今後は50万円程度からのエントリープランなども提供予定だという。