OKIは11月9日、映像AIソリューション「AISION車両センシング」の機能を向上した「AISION車両センシングVer.2」の提供を同日から開始すると発表した。機能拡張により、車線ごとの渋滞状況や降雨雪時の立ち往生車両の検出、四輪車と自動二輪車の同時検出が可能となったという。

  • 「AISION車両センシングVer.2」の検知イメージ

同社が提供している「AISION車両センシング」は、道路を走行する車両の計数や速度検知、逆走探知などを行う映像AIソリューションだ。今回発売する「AISION車両センシングVer.2」はディープラーニング技術を高度化させたことで、誤検出防止機能を取り入れた確度の高い渋滞検知が可能となっている、一般的に用いられる平均速度による渋滞判定だけでなく、検出エリアに存在する車両の割合を識別して、実態に即した渋滞判定を実現しているという。

また、多数のディープラーニングモデル候補の中から適切なモデルを選定して、同社が保有する四輪車と自動二輪車の映像データをAIに学習させることで、四輪車と自動二輪車の同時検知にも対応している。さらに、今回の機能拡充にあたっては、道路の異常検出状況を監視センターの道路管理システムへ即時通知可能な外部連携APIを開発したとのことだ。

  • 外部システムとのAPI連携のイメージ

同ソリューションは汎用性の高い学習済モデルを搭載しているため、AIの知識がない人でも扱いやすい点も特徴。また、LTEや920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」などのインタフェースに対応しており、各種IoT機器との連携も可能。標準価格は1セットあたり68万円から。