NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は11月1日、埼玉県久喜市教育委員会と共同で、IoTデバイスで取得した脈拍情報を、授業中の子供の状態把握に生かす実証実験の実施を発表した。同実証で得たデータは、GIGAスクール構想のテーマの1つである「個別最適な学び」を実現するための検証のために使用される。
実証実験は埼玉県久喜市立鷲宮中学校で実施され、実施期間は2021年11月中旬から2022年3月末までの予定だ。
同実証では、NTTPCが提供する「みまもりがじゅ丸」を用いて、リストバンド型の活動量計から脈拍情報を取得し、子供たち一人ひとりの状態把握を行いつつ、久喜市教育委員会が授業風景を動画撮影する。
計測した脈拍情報から子供たちの集中度合いなどを客観的に取得し、撮影した動画と合わせて授業風景を時系列比較などにより分析を行う。得られた分析結果から、子供たちにどのような支援が必要だったのか教師にフィードバックし、個々の生徒に応じた適切な対応を今後の学習へ生かす、といった展開を行う。
今後、得られた知見は久喜市内の他の学校へ展開を図る。またNTTPCは、GIGAスクール構想における「個別最適な学び」の1つの解決策として、全国自治体での活用を視野に入れ、本格サービスの提供を図る。