Sansanは11月1日、2020年10月から提供している法人向けセミナー管理システムである「Sansan Seminar Manager」の名称を「Seminar One(セミナーワン)」に変更したと発表した。マーケティング部門や営業部門がセミナーを簡単かつ効果的に実施するためのプラットフォームとして新機能を提供する。

  • 募集ページのイメージ

サービス名称の変更と新タグラインの背景には、マーケティング部門と営業部門がより密に連携し、必要に応じて最適な部署がセミナーを開催することで、営業活動におけるセミナーの効果を最大化し企業の成長を後押しする狙いがある。

今回追加した機能は、テンプレートによる募集ページ作成、アンケート、閲覧範囲設定、スマートエントリーとAIフォームを搭載した申し込み受付、参加状況の取得の各機能。

募集ページは、用意しているテンプレートに開催概要を入力すれば作成でき、主催者に専門的な知識が無くても最短10分で可能とのこと。従来の日本語に加え、英語での募集ページ作成も可能になったとしている。

  • アンケート作成および回答状況確認のイメージ

アンケートに関しては、従来から提供している外部アンケートサービスとの連動機能に加えて、Seminar One上で独自にアンケートフォームを作成し、配信・集計までできる機能を追加した。

  • 閲覧範囲設定機能のイメージ

閲覧範囲設定機能では、部署や拠点などで各アカウントをグループ分けすることが可能になるとともに、セミナーごとに情報へのアクセス権を限定可能とした。

エントリーフォームである「スマートエントリー」では、独自の登録用QRコードを発行でき、名刺アプリである「Eight」のオンライン名刺機能による参加登録も可能とのこと。

同社が独自開発したAI(人工知能)フォームは、メールアドレスからの所属企業名の推定のほか、gmail.comなどのフリードメインの判別機能を備える。

参加状況の取得に関しては、オンラインセミナーでは登録者ごとに異なる視聴用URLを発行するため、主催者が参加者や欠席者を正確に把握できるとしている。また今回追加したビデオフレームイン機能により、参加者専用ページへの主催者が使用するYouTubeなどの配信画面の組み込みが可能になったとのこと。

さらに、同社のクラウド名刺管理サービスである「Sansan」と自動連携に加え、その他各種ツールとの連携も今後予定しており、Seminar Oneを使用してセミナーで集めた正確な顧客情報を効率的にデータベース化して管理できるとしている。