三菱電機は、スマートシティ・ビルIoTプラットフォーム「Ville-feuille」(ヴィルフィーユ)を活用した、「ロボット移動支援サービス」と「エネルギーマネジメントサービス」への新機能の追加を発表した。新機能の提供は11月1日からとなる。

ロボット移動支援サービスには、ロボットのセキュリティーエリアを跨いだ移動を可能にする「入退室管理システム連携」機能が追加される。

  • 「入退室管理システム連携」機能のイメージ

同機能では、ロボットがセキュリティーゲートや自動ドアなどを通過する際に、入退室管理システムにロボットのIDを渡して通行権限を認証させ、ゲートの開放や扉の解錠、サービスロボットへの通行タイミングなどの指示を行える。

サービスロボットのビルの上下階の移動を可能にする「エレベーター連携」機能と合わせることで、ビルのフロアやセキュリティーエリアを越えたシームレスなロボットの自律移動を実現できる。

エネルギーマネジメントサービスには、遠隔からのビル設備の状態監視や制御を可能とする「遠隔監視・制御」機能が追加される。

  • 「遠隔監視・制御」のイメージ

同機能は、ビル設備の動作状態、動作モード、警報発生状態など、ビル設備の稼働データをクラウド上で一元管理するものだ。ビル管理者は遠隔から設備稼働状況の確認や電源のオンオフ切り替え、設備の設定変更などの操作を行える。

同社は今後、ロボット移動支援サービスでは、光のアニメーションを用いたサインを床面に表示してロボットの接近を人に伝える「アニメーションライティング連携」機能や、複数種・複数台数のロボットのスムーズな往来を実現する「ロボット管制」機能などを順次追加する予定だ。また、エネルギーマネジメントサービスでは、ビルのエネルギーをより効率的に運用できる「省エネサポート」機能などを追加するという。