Microsoftは10月15日(米国時間)、Windows Blogsの記事「Releasing Windows 11 Build 22000.282 to Beta and Release Preview Channels|Windows Insider Blog」において、「Windows 11 Build 22000.282」をWindows InsiderプログラムのBetaおよびRelease Previewチャネル向けにリリースしたとアナウンスした。このビルドでは、AMD Ryzenプロセッサを搭載したPCにおけるパフォーマス低下をはじめとする多数の問題が修正されている。

このほど、AMD Ryzenプロセッサを搭載したPCを使用している一部のユーザーが、Windows 11にアップデートした後で一部のアプリケーションのパフォーマンスが低下したという問題を報告していた。Microsoftによれば、これはL3キャッシュのレイテンシーが低下することで発生するもので、ゲームを含むメモリの応答速度に敏感なアプリケーションが影響を受ける可能性があるという。

Microsoftはこの問題を2021年10月中に修正する予定とアナウンスしていたが、Windows Insiderプログラムの参加者はその修正版をいち早く入手することができる。この修正が含まれる更新プログラムは「KB5006674」で、BetaチャネルおよびRelease PreviewチャネルのWindows 12に対して自動的にダウンロードされる。

このリリースでは、AMD Ryzenプロセッサの問題のほかにも、一部のユーザーで[スタート]メニューが機能しなくなる問題、レジストリで非ASCIIテキストを使用している一部のPCで0x38エラーが発生する問題、PowerShellが大量のサブディレクトリを作成する問題など、数多くの既知の問題が修正されている。修正されたすべての問題のリストはWindows Blogsの記事に掲載されている。

  • Releasing Windows 11 Build 22000.282 to Beta and Release Preview Channels|Windows Insider Blog

    Releasing Windows 11 Build 22000.282 to Beta and Release Preview Channels | Windows Insider Blog

Windows 11 Build 22000.282は、早ければ2021年10月末までにWindows Insiderプログラムに参加していない一般のWindows 11ユーザーに対してオプションの更新プログラムとして提供される可能性があるとのことだ。