Arcserve Japanは9月13日、データ保護ソリューションの最新版「Arcserve Unified Data Protection 8.1」(以下、Arcserve UDP 8.1)を発表し、同日からダウンロード提供を開始した。

「Arcserve Unified Data Protection」は、仮想や物理の混在する複雑な環境のニーズを満たす統合バックアップ/リカバリソリューション。災害対策などの機能を標準で利用できるほか、多様なクラウドサービスにも対応している。

新バージョン8.1では、Arcserve UDPコンソールの多要素認証(MFA)に対応。従来のユーザ名/パスワードに加え、時間ベースまたは電子メールベースのワンタイムパスワードによる認証が行われる。これにより、ArcserveUDPコンソールを公開しているバックアップサービスのセキュリティが強化されるとしている。また、復旧ポイントのコピー先としてオブジェクトロックが有効になった 「WasabiHotCloudStorage」および「Nutanix Object」をサポートし、バックアップ データをランサムウェアなどの脅威から保護できる。

さらに、Linux環境でのベアメタル復旧に使用するLive CDを CentOS 8.xベースで作成できるようになり、CentOS8.x 環境に適合したドライバをLiveCDに組み込むことが可能となった。また、レポート機能の強化により、「ジョブステータスレポート」では特定の日付範囲に基づいて表示するための日付範囲フィルタを追加。「RPOレポート」では復旧ポイントの月別/週別/日別/カスタム分布に対応した。

そのほか、SMBマルチチャネルが有効な環境でのリストア用ネットワークの指定機能やMicrosoftSQLServerFilestreamのリストア、コマンドラインツールによるGUIDボリュームのサポート、Debian10.9など新しいプラットフォームのサポート、SQL Server ExpressやTomcatなどのサードパーティコンポーネントの更新といった機能拡張がなされている。

なお、今回リリースするArcserve UDP 8.1は、4月にリリースした Arcserve UDP 8.0のマイナーバージョンアップで、 Arcserve UDP 8.xのライセンスを所有するユーザーは無償で適用できる。Arcserve UDP 8.1は、製品ダウンロードページから入手できる。