Betanewsは9月3日(現地時間)、「Windows Subsystem for Android appears in the Microsoft Store」において、プレビュー版のWindows 11のMicrosoft Storeから「Windows Subsystem for Android」がダウンロードできるようになったと伝えた。ただし、テスト用のものであることが明記されており、インストールしても実際には動作しない。Androidアプリがネイティブ実行できることはWindows 11の目玉機能の一つとされているが、Windows Insiderプログラムの参加者もまだそれを実際に試す機会を得られていない。
Androidアプリの実行は、Linuxを実行可能にしたのと同様に、Windows Subsystemの仕組みを使って実現することが明らかにされている。Windows Subsystem for Androidはそのための基盤アプリになるものと思われるが、Microsoft Storeのページには「Microsoft Confidential -- For testing purposes -- Please don't take screenshots or communicate about the content」と書かれ、まだ試用できる段階でないことが示されている。実際、インストールはできても、起動すると黒いウィンドウが表示されてそれ以上先には進まないとのことだ。
Microsoft Storeに提示されたシステム必要要件では、ARM64とx64の2つのアーキテクチャをサポートし、必要メモリは最低8GB、推奨16GBとなっている。Betanewsはサポートプラットフォームが「「Windows 10バージョン22000.0以降、Xbox One」になっていると指摘しているが、本稿執筆時点では「Windows 10 バージョン22000.63以降」と表示されており、XBox Oneの名前は書かれていない。
Windows 11の正式リリース日は2021年10月5日に決定したが、当初のリリースにはAndroidアプリの実行機能は含まれないことがわかっている。Microsoftの発表では、早ければ2021年後半からMicrosoft Storeに登場する予定となっている。Windows Insiderプログラムに参加して試すとしても、いましばらく待つ必要がありそうだ。
注意:Windows 11 Pro Insider Preview, update 21H2 build 22449.1000にて動作を確認。これ以降のアップデートおよびビルドでは動作が変わっている可能性があり注意が必要。