クボタは9月1日、持続可能な社会の実現に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速と、デジタル専門分野での人財・人材の強化を目的として、アクセンチュアと戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。

両社はパートナーシップの締結によって、変化するニーズと市場環境に迅速に対応し、食料・水・環境に関わる地球課題の解決に貢献するため、事業モデルの革新を狙う。

クボタは、同社が果たすべき役割とグループ全体で取り組む指針を表す長期ビジョンとしてGMB2030を掲げている。同ビジョンで挙げた食料の生産性・安全性を高めるソリューション、水環境・廃棄物の循環を促進するソリューション、都市環境・生活環境を向上させるソリューションを提供するべく、今回の締結に至ったとのことだ。

同パートナーシップでは、クボタの持続可能な社会の実現に貢献する事業に対して、アクセンチュアが持つAIやIoTなどのデジタル技術を活用したサービスを組み込む。これによって、両社は新たな価値を創出するプラットフォームの構築を目指すとのことだ。

具体的には、クボタグループが取り組むDX施策の企画立案を行い、施策の迅速な運用を支えるためのプラットフォームとして、同社が持つさまざまなデータを一元管理可能な基盤を整備する。さらに、アクセンチュアが提供するDX人財・人材育成プログラムを活用して、クボタの将来を担うDX人財・人材の育成にもつなげる。

また、クボタグループが持つ200以上のレガシーシステム刷新にも取り組むほか、Microsoft Azureのクラウド環境への移行も進める。セキュリティ対策としては、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)をグローバルで強化していく予定だ。