Microsoftは2021年6月16日(米国時間)、「Preview updating PowerShell 7.2 with Microsoft Update|PowerShell Team」において、PowerShellの将来のバージョンはWindows Update経由でアップデート可能になると伝えた。まず、PowerShell 7.2 preview.5またはpreview.6から実験的にWindows Update経由でのアップデートを可能にするとしている。ただし、現状ではWindows Updateを適用するのにいくつかの条件を揃える必要があり、アドバンスドユーザ向けの試験フェーズとされている。
MicrosoftはWindows 10に「Windows PowerShell 5.1」を同梱している。しかし、すでにこのプロダクトの開発は終了しており、互換性目的でのみ提供が行われている。Microsoftはオープンソースソフトウェアとして開発が行われている「PowerShell 7」をWindows 10のシェルとして使うことを推奨している。
PowerShell 7はユーザが手動でインストールを行う必要がある。最近のバージョンはアップデートが存在する場合に通知を行ってくれるようになったが、アップデート自体はユーザが手動で行うか、Wingetなどのパッケージ管理システムを使って行う必要があった。Microsoftが使用を推奨しているシェルであるにもかかわらず、Windows Updateではアップデートできないという状況が続いていた。
PowerShellの将来のバージョンをWindows Update経由でアップデート可能にするという今回のMicrosoftの発表は、PowerShell 7がMicrosoftの求める要求をほぼクリアしたことを意味しているものと見られる。導入の時期は示されていないが、Windows Terminalとの連携などを加味すると、Windows 10, version 21H2がひとつの目安になるものとみられる。