勤怠管理システムの中には、スマホやタブレットのアプリを提供している製品もあります。機能はかなり限定されますが、GPS打刻ができるなど便利です。
本稿では、勤怠管理システムの中から勤怠管理アプリを提供している製品を紹介します。また、勤怠管理アプリのタイプや勤怠管理アプリでよく見られる機能について解説するので、ぜひ参考にしてください。
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勤怠管理アプリとは
勤怠管理アプリとは、勤怠管理システムが提供するモバイルアプリのことです。スマホやタブレット端末にインストールしたアプリは、打刻などの用途に絞ってシステム全体からみれば限定的な機能のみ使えるようになっています。
勤怠管理アプリのタイプ3種類
勤怠管理システムが提供する勤怠管理アプリには、タイムレコーダー型・多機能型・他業務連動型という3種類のタイプがあります。それぞれのタイプについて解説します。
1、タイムレコーダー型
タイムレコーダー型とは、勤怠管理アプリを打刻機として利用するタイプです。タイムレコーダー型は、タブレットなどを職場に置いて全員で1台の端末を共有して打刻します。
タブレットを使った打刻は、タイムレコーダーに比べて処理が早いという特徴があるため、不特定多数が出入りする施設に設置すると便利です。高額なタイムレコーダーを購入せずに済むというコスト面も、タイムレコーダー型の魅力です。
2、多機能型
多機能型とは、主に従業員個人のモバイル端末から打刻を行うタイプのことです。社外からの打刻ができるため、不正な打刻ができないよう、GPSやICカード、顔写真などを利用した本人確認もサポートします。
また、アプリによっては、管理者用の機能として、勤怠状況の確認や承認処理、労務管理のアラートを確認する機能を提供している製品もあります。
3、他業務連動型
勤怠管理機能だけでなく、給与計算システムや人事システムと連動して、関連する機能全ての業務を効率化するタイプもあります。勤怠管理以外のバックオフィス業務も効率化したいと考える場合は、他システムと連動しやすい製品を選びましょう。
勤怠管理アプリの主な機能
勤怠管理システムが提供する勤怠管理アプリの機能は、Webブラウザから直接アクセスして利用する場合に比べて機能がかなり限定されています。勤怠管理アプリで利用できる主な機能を4つ紹介します。
1、アプリからの打刻(従業員)
モバイルアプリで社外からの利用を想定した場合、もっとも多く求められる機能がモバイル端末からの打刻機能です。社外からの打刻機能では、不正ができないよう、不正防止の機能とセットで使えることが求められます。
勤怠管理システムが提供するアプリのほとんどは、この打刻機能をサポートしています。打刻方法にはいくつかの種類があり、GPSの位置情報を利用したGPS打刻、ICカードを利用した打刻、顔写真を撮影して本人確認に利用する打刻などがあります。
2、勤怠状況の確認(管理者)
勤怠管理アプリに管理者用機能がある場合は、勤怠状況の確認機能が提供されます。従業員の打刻状況を確認し、打刻が見られない場合はフォローするためにも必要な機能です。多機能なアプリの場合は、勤怠の承認機能が提供されている場合もあります。
3、共用打刻
アプリからの打刻機能の中には、1台のタブレットを職場に設置して、職場の従業員全員がそのタブレットを使って打刻する共用打刻の機能もあります。
共用打刻の場合、ICカードまたは顔写真撮影によって不正打刻を防止している製品もあります。アプリが個人打刻用なのか共用打刻用なのかはアプリの説明にも記載があるので、事前に確認しましょう。
4、打刻情報を勤怠データにリアルタイム集計
アプリユーザーが直接操作する機能ではありませんが、アプリで打刻した情報は、リアルタイムに勤怠管理システムのデータとして格納されます。打刻情報をリアルタイムで確認できるため、管理者は打刻漏れなどを確認・フォローできるようになります。
ここまで見てきたように、勤怠管理アプリの主な機能は打刻機能です。では、シンプルな機能が多いアプリを利用することでメリットが得られるのはどのようなケースでしょうか。
勤怠管理アプリの導入メリットが大きい企業の特徴
勤怠管理システムをWebブラウザから直接利用する場合に比べて、勤怠管理アプリで利用できる機能は一部に限定されています。それでも勤怠管理アプリを導入するメリットはどこにあるでしょうか。特にアプリであるメリットを多く享受できる企業の特徴について解説します。
1、運送業や営業などオフィス外での業務が多い企業
オフィス外での業務が多い企業も少なくありません。運送業や営業がメインの会社は、社外で打刻処理が行えると便利なので、モバイルアプリで打刻ができる勤怠管理アプリがおすすめです。GPSや顔写真認証等を使い本人確認を行うことで、不正打刻を防止できるアプリならなおよいでしょう。
2、テレワークなど多様な勤務形態を採用している企業
テレワーク勤務や顧客先の常駐が続く働き方の場合も、なかなか帰社できないため勤怠管理アプリで打刻できると便利です。今後テレワークを推進する予定の企業も、勤怠管理アプリを採用すると労務管理がしやすくなります。
3、ITシステムに慣れていない従業員が多い企業
ITシステムを扱うこと自体に慣れていない従業員の場合、モバイル端末でWebブラウザから打刻をするのもハードルが高いと感じる可能性があります。勤怠管理アプリなら、他のアプリを利用するのと同じ操作感で打刻ができるため、スムーズに運用できます。
無料で使用できる勤怠管理アプリ3選
勤怠管理システムがどういうものかを体験したい場合は、無料で利用できる勤怠管理アプリをお試しで使うのもおすすめです。そこで、無料で利用可能な勤怠管理アプリを3本ご紹介します。
1、「スマレジ・タイムカード」(iOSのみ)
「スマレジ・タイムカード」は、クラウドのPOSレジサービス「スマレジ」シリーズの勤怠管理システムで、30名までは無料で利用できます。
iOSのみの対応ですが、顔写真を撮影しての打刻やシフト確認も可能です。Android用のアプリはないため、Androidから本製品を利用する場合はWebブラウザアプリから利用してください。
不正打刻防止機能としては、写真撮影以外にもパスコード入力や位置情報の記録があります。管理者向けの機能もあり、シフト作成・管理機能や有給休暇管理機能などが利用できます。
2、「タイムカード」(Androidのみ)
勤怠状況を記録するアプリ。Androidのみの対応です。クラウドサービスなどではなく、アプリ内に勤怠データを蓄積します。SDカードを使ったデータのバックアップも可能です。月次データをCSV形式でメール送信する機能があるため、勤怠データを会社で収集して給与計算を行う、といった使い方もできます。
3、「勤務ろぐ Free」(Androidのみ)
「タイムカード」と同じく、勤怠状況を記録するAndroidアプリ。基本の就業時間や残業となる時間帯をあらかじめ設定。日々の出退勤はボタン1つで登録でき、自動的に残業時間を計算してくれます。欠勤・有給・代休の管理も可能です。勤怠状況の一覧はメールで送信できます。
有料版の勤怠管理アプリ・システムをおすすめする理由
無料版の勤怠管理アプリは、コストがかからず利用できることがメリットです。ただし、いくつかの問題があるため、本稿では有料版をおすすめします。有料版をおすすめする理由について、3点にまとめて解説します。
1、無料版のような機能制限がない
有料版は、無料版のような機能制限はありません。多くの場合、無料版は〇日間のみの期間限定でフル機能を試せる「トライアル版」か、利用人数3人までなど人数制限や、利用できる機能の制限を設けている無料プランの形で提供されます。
また、完全無料で利用できる勤怠管理アプリは、勤怠データを一元管理するという機能や労務関連のチェック機能が弱い点も気になるポイントです。ずっと無料で使える勤怠管理アプリに関しては、企業利用ではなく、個人が自身の勤怠状況を自己管理するのに適しています。
有料版は、勤怠データの一元管理や労務管理、シフト管理など、企業が勤怠管理を効率的に進める機能が豊富です。
クラウドサービスなら、有料版でも1人あたり月額200円や300円といった低コストで導入でき、利用できる機能は無制限です(選択するプランにもよります)。今後使い続ける予定なら、有料版の導入をおすすめします。
2、多くのOSに対応している
無料版の勤怠管理アプリは、対応しているOSが限られています。有料版の方が多くのOSに対応していることが多いため、iPhoneとAndroid両方で使いたい場合は、有料版がおすすめです。
3、サポート体制が整っている
有料版の場合は、勤怠管理システムの導入支援や運用後の問い合わせ対応など、サポート体制が整っています。無料版の場合は、有料版に比べてどうしてもサポートが弱いため、長期的に運用するなら、有料版の方が安心です。
では、有料版でアプリ対応の勤怠管理システムを比較検討する場合は、どのような観点でチェックするべきでしょうか。
アプリ対応の勤怠管理システムを選ぶ8つのポイント
アプリ対応の勤怠管理システムを比較検討する場合に確認したいポイントは、以下の8点です。
1、打刻方法
勤怠管理アプリによる打刻機能は、打刻できる従業員数が1人か複数人かの2タイプがあり、それぞれ利用シーンが異なります。
打刻できる従業員数を1人に限定している場合は、従業員のモバイル端末を利用した社外からの打刻を想定しています。複数人の打刻ができるタイムレコーダータイプの場合は、職場に端末を設置して複数の従業員がその端末を使って打刻する際に利用する機能です。
どちらのタイプで打刻するかは明確にしましょう。タイプの違いによっては、選択する製品が異なってきます。
アプリを使った打刻以外にも、職場のパソコンを使った打刻や、タイムレコーダーを導入しての打刻など、打刻の選択肢はさまざまです。自社に適した打刻方法は何かを検討した上で、導入候補の製品を絞り込んでください。
2、自社の従業員にとって操作しやすいか
操作性は、モバイルアプリにとって非常に重要な比較ポイントです。操作性が簡単で分かりやすいかどうか、トライアル版などを使って従業員や管理者に操作確認を頼みましょう。せっかくいい機能を持った勤怠管理システムを導入しても操作しにくいとあまり使われなくなってしまいます。
3、勤務体系の対応範囲
自社の業界特有の勤務形態や客先での働き方に対応できるかどうかは、勤怠管理システム選定の重要なポイントです。自社に合わない製品を選んでしまうと、勤怠管理がうまくできなくなります。
4、料金体系
勤怠管理システムを検討する場合は、初期費用、打刻機代、月額料金など、料金体系がどうなっているかを確認してください。そして一定の利用期間(5年など)で総コストがいくらかかるかを候補製品ごとに比較して、比較検討の材料としましょう。
5、他システムとの連携
給与計算システムや人事システムなど、他システムとの連携が容易かどうかも確認するべきポイントです。勤怠管理システムと同じシリーズの給与計算システムなどは、連携がスムーズにできます。他システムのデータを渡すために勤怠データをCSV出力できるかどうかは要確認です。
6、対応OSが自社に合っているか
勤怠管理アプリ・システムの対応OSが自社の環境に合っているかどうかも確認しましょう。自社で社用として配布しているスマートフォンがAndroidの場合、Android対応しているアプリでなくては使えません。Webブラウザでアクセスするなら機種を気にする必要はありませんが、アプリを利用するなら対応OSの確認は必須です。
7、サポート体制
勤怠管理システムの多くはサポート体制を整えており、問い合わせ対応ができるようになっています。電話やチャット、メール、対面など、どの程度のサポート体制なのかしっかり確認しましょう。
8、多言語対応
海外に拠点を持つようになると、多言語対応も重要になってきます。海外も含めて勤怠管理システムを管理するには必須となるため、多言語対応ができるかどうかは忘れず確認してください。
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勤怠管理アプリを導入する際の注意点2つ
勤怠管理アプリを導入する際は、注意したいことが2点あります。システムの導入を進めるために、注意点を確認して必要に応じて対策しましょう。
1、業種や業務形態に合ったシステムか
業種や業務形態によって、求められる打刻方法が違うケースも少なくありません。例えば、勤怠管理アプリの打刻機能を使う際、社外での打刻を想定してGPSや顔写真などで本人確認を行う打刻機能を採用するつもりでしょうか。それとも職場で従業員全員が打刻を行う処理が必要でしょうか。
打刻機能や勤怠管理以外の機能に関しても吟味して、自社の働き方にフィットした機能を持つシステムを選びましょう。
2、従業員のスマートフォンにアプリを導入できるか
従業員の所持するスマートフォンにアプリを導入できるかどうかも注意するべき点です。従業員の中には、私物のスマートフォンに会社のアプリをインストールしたくない、という人もいます。勤怠管理アプリを導入する前に、従業員向けの説明会を開催して理解を求めておく、という対策も必要でしょう。
おすすめの勤怠管理アプリ7選
月額600円からリーズナブルに勤怠管理
株式会社チームスピリット
- 対象従業員規模:全ての規模に対応
- 提供形態:クラウド / SaaS
- 初期費用:150,000円
- 月額費用:600円/人
- 無料トライアル:あり
- 打刻方法:Web打刻(PC/モバイル/タブレット)、ICカード打刻、GPS打刻、入退館管理システム連携打刻、PCログ管理システム連携打刻、 顔認証/温度検知連携打刻
「TeamSpirit」は、標準機能で日本語と英語の切り替えが可能 なクラウド型の勤怠管理システムです。社内に、母国語が日本語ではない従業員が多い職場では、日本語と英語の表示切替ができると便利です。
勤怠管理システムの機能としては、勤怠状況を確認できる画面はダッシュボード形式 。グラフ表示などもありスッキリと見やすい点も魅力の1つです。勤怠管理機能だけでなく、 工数管理・経費精算機能もあり、正確な原価管理をサポート 。従業員数が増えてきて原価管理が難しくなっているケースにも適しています。
■提供形態:クラウド / SaaS / ASP
■料金:初期費用 0円、月額費用 200円 ~ 500円/1ユーザー
■無料トライアル:あり
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,ICカード,GPS,指静脈認証,PitTouch Pro,LINE打刻/Slack
「ジョブカン勤怠管理」は、バックオフィス業務をサポートする「ジョブカン」シリーズの1製品です。豊富な打刻方法が選択でき、多様な勤務形態・雇用形態に対応できるなど、機能豊富な点で人気があります。勤怠管理業務だけでなく、給与計算などバックオフィス業務全体を効率化したい場合におすすめの製品です。
「ジョブカン勤怠管理」の提供するモバイルアプリはタイムレコーダー型で、1つの端末を複数の従業員が利用して打刻する仕組みです。「ジョブカン勤怠管理」の提供するモバイルアプリはタイムレコーダー型で、1つの端末を複数の従業員が利用して打刻する仕組みです。
従業員がスマートフォンを使ってGPS打刻をする場合、モバイルアプリは使いません。スマートフォン内のWebブラウザアプリを使ってシステムにログインすることで、GPS打刻が利用できます。
■提供形態:クラウド / SaaS / ASP
■料金:初期費用 別途お問い合わせ、参考価格 別途お問い合わせ
■無料トライアル:なし
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,携帯電話,ICカード,GPS,指静脈認証,QRコード
1,000名以上の大企業向けのクラウド型勤怠管理システム「バイバイ タイムカード」。非常に豊富な打刻方式や、豊富なオプションのある集計ルールで複雑な就業規則にも対応できる点が大きな特徴です。本製品は、本人確認精度の高い指静脈認証やGPSによる本人確認を行いたい場合に向いています。
アプリ対応では、タイムレコーダー型の「バイバイ タイムカード for iPad」「バイバイ タイムカード for iPhone」を提供。Wi-Fiの接続環境さえあれば、どこでも設置してQRコードをかざすだけで打刻できます。「バイバイ タイムカード for iPad」の場合は、休暇や打刻修正の申請および承認結果の確認や、出勤簿を確認したときの手書きサインも可能です。
また、従業員個人のiPhone・iPadを利用したGPS打刻用として「スマートフォン(iPhone/iPad) + GPSタイムレコーダー」も提供。こちらのアプリは多機能型です。直行直帰が多い場合や勤務地が一定ではない職種・業種に導入することで、不正打刻の防止や安否確認にも利用できます。
また、中小企業向けの勤怠管理アプリとして、「バイバイタイムカード」とは別に「タブレット タイムレコーダー(iPadのみ)」も提供。3人までは完全無料で利用できます。利用人数を増やしたい場合は、追加料金を支払うことで対応可能です。こちらのアプリは、起業して間もない少人数のスタートアップ企業など、将来的に従業員が増える見込みのある場合に適したアプリです。
アプリで従業員も管理者も日常の勤怠操作を完結できる「jinjer(ジンジャー)勤怠」株式会社ネオキャリア
■提供形態:クラウド
■料金:初期費用 別途お問い合わせ、月額費用 300円 /ユーザー
■無料トライアル:あり
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,ICカード,Chatwork,Slack
HRプラットフォーム「jinjer」シリーズの1製品「jinjer勤怠」。クラウド型の勤怠管理アプリで、勤怠管理・シフト管理・多彩な打刻方法など、機能豊富です。この製品も、バックオフィス業務を段階的に効率化していきやすい特徴があります。
アプリは多機能型で、スマートフォンとタブレット、iPhone・iPadおよびAndroidに対応。さらに、従業員向けアプリ「jinjer勤怠スタッフ」と管理者向けアプリ「jinjer勤怠マネージャー」を別々のアプリとして提供しています。 「jinjer勤怠スタッフ」では、GPSを利用した打刻、顔写真を利用した打刻が可能です。顔写真はAIを利用した笑顔判定機能がある点がユニーク。残業や休日出勤などの各種申請やシフト確認がこのアプリ1つで可能です。「jinjer勤怠マネージャー」では、出張先でも承認作業や実績確認ができるため、アプリだけで打刻から承認まで、日常の勤怠操作が可能です。
さらに、職場に設置して複数人で打刻に利用するタイムレコーダー型のタブレット専用アプリ「jinjer勤怠スタッフタブレット」(Android)もあります。アプリの選択肢が多く、管理者用のアプリも欲しい場合におすすめの製品です。
ジオフェンシング機能で打刻可能範囲を指定!「KING OF TIME」株式会社ヒューマンテクノロジーズ
■提供形態:クラウド / SaaS / ASP
■料金:初期費用 0円、月額費用 300円 /1人
■無料トライアル:あり
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,携帯電話,ICカード,GPS,指静脈認証,指紋認証,指ハイブリッド認証,顔認証,温度検知連携,WowTalk,LINE WORKS,
「KING OF TIME」は、低コストで使えるクラウド型の勤怠管理システムです。法改正対応も無償で行われ、シフト管理や休暇管理、承認機能、労務管理機能なども全て提供。自社の就業規則にマッチすれば機能は充実しています。
アプリは多機能型で、「GPS勤怠管理 for KING OF TIME【従業員用】」「GPS勤怠管理 for KING OF TIME【管理者用】」の2種類を提供。それぞれiPhone・Androidの両方に対応しています。
従業員用のアプリでは、出退勤の打刻と勤怠状況の確認が可能です。管理者用のアプリでは、従業員が打刻可能な場所を位置情報と範囲指定で設定する「ジオフェンシング機能」に特化。従業員側は、管理者が指定した範囲でのみ打刻操作が可能です。
■提供形態:クラウド / SaaS / ASP
■r料金:初期費用 0円
■月額費用 200円/ユーザー
■無料トライアル:あり
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,ICカード,GPS
中小企業から中堅企業までを対象としたクラウド型の勤怠管理システム「CLOUZA」。多店舗・多事業所の管理がしやすく、月額利用料も低価格で、1人から利用できる点が大きな特徴です。
アプリはiPhone・Android・iPadに対応。提供する打刻方法も豊富です。スマートフォンのアプリは多機能型で、従業員個人のWeb打刻またはGPS打刻に対応しています。
タブレットアプリの場合、インターネット環境がなくても、打刻情報を蓄積して、インターネットに接続できたタイミングで打刻データを送信する機能もあります。
またiPadアプリであれば、1台で複数人の打刻が可能なタイムレコーダー型としても使えます。iPadアプリで可能な打刻の種類は、Web打刻、GPS打刻、ICカード打刻です。
中小企業で、低コストで勤怠管理アプリを使いたい、GPS打刻やICカード打刻をアプリで行いたい、という場合に向いている製品です。
打刻と給与・賞与明細の閲覧ができるアプリを提供「人事労務 freee」freee株式会社
■提供形態:クラウド/SaaS
■料金:初期費用 別途お問い合わせ、月額費用 ミニマムプラン:2,200円~、ベーシック:4,480円~、プロフェッショナル:9,280円~、エンタープライズ:要お問い合わせ、※その他年額プランあり
■無料トライアル:あり
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,ICカード
「人事労務 freee」は、クラウド型の人事労務システムで、1機能として勤怠管理機能を提供しています。勤怠管理機能だけでなく給与計算・給与明細のWeb公開機能があり、人事労務関連の業務を大幅に効率化できます。
「人事労務freee:アプリで勤怠入力・給与明細閲覧」はiPhone・Android両方に対応しており、従業員向けの多機能型アプリです。機能としては、打刻または勤怠情報入力による勤怠管理(打刻・入力)の他に、給与・賞与明細の閲覧と従業員情報の閲覧機能がある点が大きな特徴です。
スマホ対応のおすすめの勤怠管理システム7選
使い勝手はアプリに劣りますが、機能面ではWebブラウザからアクセスする方が豊富です。モバイル端末のWebブラウザから利用できる勤怠管理システムを7製品紹介します。
豊富なタイムレコーダーが選べる「タッチオンタイム」株式会社デジジャパン
■提供形態:クラウド / SaaS / ASP / サービス
■料金:初期費用 0円、月額費用 300円/1人
■無料トライアル:あり
■打刻方法:タッチオンタイムレコーダー,PC,タブレット,スマートフォン,携帯電話,ICカード,指静脈認証,指ハイブリッド認証
「タッチオンタイム」は、タイムレコーダーの種類が豊富で、打刻方法の選択肢が多いクラウド型の勤怠管理システムです。
特に人気のタイムレコーダーは「タッチオンタイムレコーダー」。このタイムレコーダーは、打刻方式として、指紋認証・ICカード認証・ID+パスワード認証の3種類から、しかもユーザーごとに好きな組み合わせが選べます。
職場単位ではなく、従業員の雇用形態などによって打刻方式を変えたい場合は、タッチオンタイムレコーダーがおすすめです。
他にも、働き方改革関連法で求められている有給休暇や残業時間の管理、36協定のチェックやアラート機能など、勤怠管理に欲しい機能は網羅。サポート体制も手厚く、導入時の設定サポートは無料です。勤怠管理システムは、特に導入時の設定が大変なので、設定サポートが受けられる点も評価できます。
■提供形態:クラウド / SaaS
■料金:初期費用 無し。既存システムからのデータ移行費用等は別途お問い合わせ
■月額費用:基本料金2,980円(年払いプラン)~。従業員数30名以下の場合:基本料金+α、従業員数31名以上の場合:お問い合わせください
■無料トライアル:あり
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,ICカード,GPS
「マネーフォワード クラウド勤怠」は、多機能なクラウド型の勤怠管理システムです。働き方改革関連法の対応に力を入れている点や、スマートフォン用の画面を用意して操作しやすくしているなどの点に特徴があります。
残業時間の上限規制、年間で5日間の有給休暇を取得しているかどうかのチェックなど、働き方改革関連法の対応機能を豊富に用意。これらの機能を使って労務管理チェックを行うことで、自然と働き方改革関連法に則した管理ができます。
蓄積した勤怠データは、他の給与計算システムと連携しやすいデータに出力可能です。特に同じシリーズの「マネーフォワード クラウド給与」なら、ワンクリックで勤怠データを連携できます。
アプリこそありませんが、スマートフォンからは、打刻(GPS打刻も)、申請ワークフロー、日時勤怠確認や打刻の編集といった操作が可能です。
■提供形態:クラウド
■料金:初期費用 別途お問い合わせ、月額費用 別途お問い合わせ
■無料トライアル:別途お問い合わせ
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,カードリーダ
「リシテア/就業管理クラウドサービス」は、1994年に生まれたリシテアシリーズの流れをくむクラウドサービスです。大手・中堅企業の導入では多くのカスタマイズも実施しており、勤怠管理のノウハウがシステムに活かされています。リモートワーク対応でスマートフォンからの勤怠データ入力も可能です。
人事労務管理に関する機能は豊富で、勤務状況から負荷の大きい従業員が誰かを視覚的に確認できるようにグラフ表示。問題を見逃さず早めの対策を行えるよう工夫しています。
また、「客観的方法による労働時間把握」を可能にするため、カードリーダーや、入退館記録、パソコンのログオン・ログオフ時刻などの連携を可能に。これらの情報を客観記録として勤怠データと紐づけられる仕組みです。
本製品は、特に労務管理に力を入れたいという企業に適しています。
■提供形態:クラウド/ASP
■料金:初期費用 50万円~。人数やオプションによって変動あり。詳細は別途お問い合わせ
■月額費用 基本料1万円+430円/ユーザー
■無料トライアル:なし
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,ICカード,指静脈認証
「クラウド勤怠 CYBER XEED就業」は、サポートの手厚いクラウド型の勤怠管理システムです。導入支援で専門のスタッフが就業規則や要望に応じて初期設定を行うため、導入時に一番手間のかかる設定作業を行う必要がありません。
打刻方法も豊富に用意されており、リモートワークに対応したスマートフォンからの打刻や自宅パソコンからのWeb打刻も可能です。精度の高い本人確認が必要な場合は、指静脈認証も採用できます。
働き方改革関連法で求められる有給休暇取得のチェックや残業管理機能もサポート。残業の上限を超えそうな従業員にはメールで通知する機能もあり、労務管理面の機能は充実しています。
セルフエディションで低コスト導入も可能「kinnosuke(キンノスケ)」HOYA株式会社
■提供形態:クラウド/SaaS/ASP
■料金:初期費用 別途お見積り、セルフエディション版:0円
月額費用:350円~/1ユーザー,セルフエディション版:300円~/1ユーザー
■無料トライアル:あり
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,ICカード,GPS,指紋認証
「kinnosuke」は、勤怠管理に関する機能が豊富なクラウド型の勤怠管理システムです。最大2ヶ月間無料で使えるため、検討する際に操作をじっくり試せます。勤怠管理の基本機能はひと通りそろっているほか、打刻漏れチェックやシフト作成、英語対応といった便利な機能も提供しています。
また、自社で導入ができる場合は、初期コストが0円の「kinnosuke Self Edition(キンノスケセルフエディション)」を用意。勤務形態があまり複雑でない場合は、こちらのエディションを選ぶと初期コストが抑えられます。逆に、就業規則が複雑で導入が大変な場合は、導入支援サポートを受けることも可能です。
打刻方法はスマートフォンを使ったGPS打刻に対応しているため、不正打刻も防止可能です。
プライベートクラウドでカスタマイズもできる「ShiftMAX」KYODOU株式会社
■提供形態:クラウド
■料金:初期費用 20万円~、月額費用 300円/ 人※契約は10人単位となります。
■無料トライアル:なし
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,携帯電話,ICカード,GPS,指静脈認証
「ShiftMAX」は、プライベートクラウド方式を採用している勤怠管理システムです。契約する会社ごとにサーバーを立てるため、オンプレミス型のように自由なカスタマイズが可能で、クラウド型の長所である短期間で手軽な導入を両立します。
打刻方式はマルチデバイス対応で、スマートフォンなどのモバイルデバイスを利用したGPS打刻も可能です。本人認証の精度を上げたい場合は、指静脈認証も選択できます。管理画面はExcelと同じ操作性なので、システム導入後の操作もスムーズです。
複雑な就業規則で、なかなかフィットする勤怠管理システムが見つからない場合は、本製品を検討するといいでしょう。
大規模企業向けで多言語対応も可能「WiMS/SaaS 勤務管理システム」株式会社ソリューション・アンド・テクノロジー
■提供形態:SaaS
■料金:初期費用 別途お問い合わせ、月額費用 別途お問い合わせ
■打刻方法:PC,タブレット,スマートフォン,ICカード,GPS,顔認証
従業員規模1,000名以上の大規模企業対象のクラウド型システム「WiMS/SaaS 勤務管理システム」。労務管理機能や豊富な打刻方式など、勤怠管理システムに求められる機能は全て網羅している製品です。表示の英語対応は標準機能で切り替えが可能。その他の言語についても相談すると対応してもらえます。
ノンプログラミングで、さまざまな勤務形態や雇用形態にも対応可能。打刻方式の中にはスマートフォンを使ったGPS認証や顔認証(いずれもオプション)があるため、在宅勤務者の打刻も可能です。
海外に拠点があり勤怠管理システムもグローバルに使いたい場合や、さまざまなワークスタイルに対応したい場合は、本製品がおすすめです。
勤怠管理アプリでいつでもどこでも打刻できる体制に
勤怠管理システムが提供するモバイルアプリは、多くの場合社外からいつでもどこでも打刻でき、本人確認も併せて行える機能を提供します。また、タブレット用アプリの場合は、タイムレコーダーの代わりに職場に設置して利用するという機能が多く見られます。
勤怠管理アプリは操作しやすく、ITシステムにあまり慣れていない従業員でも使いやすい点も大きな特徴です。アプリ対応の勤怠管理システムを導入したい場合は、システム本体の機能もしっかりと吟味して選択しましょう。
気になる勤怠管理システムがあれば、以下より製品の資料を入手して、製品についての情報をご活用ください。
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