Check Point Software Technologiesは5月27日(米国時間)、「Check Point Research: Asia Pacific experiencing a 168% year on year increase in cyberattacks in May 2021 - Check Point Software」において、2021年5月にアジア太平洋地域で発生したサイバー攻撃の件数は、前年同月比で168%増加していることが明らかになったと伝えた。

アジア太平洋地域で最も増加したマルウェアはランサムウェアおよびリモートアクセス型トロイの木馬で、いずれも2021年1月と比べて2021年5月は26%増加している。次いで、バンキングトロイの木馬とインフォスティーラーが10%増加している。

2021年5月に発生したサイバー攻撃の国別前月比増加率は日本が40%で1位につけており、これにシンガポール(30%)、インドネシア(25%)、マレーシア(22%)、台湾(17%)が続いている。日本では最近、出会い系アプリ「Omiai」がサイバー攻撃を受け、170万件を超える個人情報の漏洩が発覚したばかりだ。

アジア太平洋地域でサイバー攻撃が増加している背景として、Check Point Software Technologiesはテレワークの増加を指摘している。これまで企業が施してきたセキュリティ機能はテレワークでは本領を発揮できない。こうした背景がサイバー攻撃の増加につながっている可能性がある。