Microsoftは米国時間2021年5月5日、2021年4月のアップデートとしてVisual Studio Code バージョン1.56をリリースした。インストール済みであれば自動更新、未インストール時は公式ページから最新版をダウンロードできる。リリースノートによれば、拡張機能のみを自動更新する機能やターミナルプロファイルを用いたカスタマイズの強化など、多くの機能が加わった。
バージョン1.56では、タブやアイコンなどをマウスオーバーする際に選択を強調する演出が加わり、操作性を大きく改善している。前バージョンで導入したターミナルプロファイルは環境設定とアイコンに関する設定を加えた。たとえば後者のアイコンは「"icon": "terminal-powershell"」として指定できる。また、「"terminal.integrated.tabs.enabled": true」でタブのプレビュー機能も利用可能になった。
拡張機能の「Remote Development」をインストールした際はコンテナーやリモートPC、WSL(Windows Subsystem for Linux)のメッセージ取得など多くの機能が加わっている。詳細は公式ドキュメントを参照してほしい。Windows Package Manager(winget)のサポート強化も特徴の1つ。以前からwinget経由でVisual Studio Codeをインストールできたが、ユーザー版とシステム版のインストールを制御可能になった。
この他にデバッグ中に変数の値をインラインで表示する機能として、 Inline Values support for PowerShellやDebugger for Javaとの連携や、Notebook内で数式を用いるKaTeXの対応も変更点の1つ。詳細はリリースノートを参照してほしい。