Adobe Flash Playerは既にサポートが終了している。Adobe Flash Playerはインタラクティブで豊かな表現を実現するために人気を博したが、徐々に脆弱性やWebブラウザクラッシュの原因として問題視されるようになっていった。AdobeはFlashが役目を終えたとしてサポートの終了へ向けた取り組みを進め、サポートは終了した。セキュリティの観点からも好ましくないことから、Flashはアンインストールすることが推奨されている。

しかし、多くのWindows 10 PCに依然としてFlashがインストールされたままになっている。MicrosoftはAdobe Flash Playerを削除するアップデートとして「KB4577586」を提供しているが、このアップデートはオプション扱いであり、多くのユーザーが適用していない。

そこで、Microsoftはこのほど、次の一手として、このアップデートをより多くのユーザーに適用すると「Update on Adobe Flash Player End of Support - Microsoft Edge Blog」において発表した。

  • Update on Adobe Flash Player End of Support - Microsoft Edge Blog

    Update on Adobe Flash Player End of Support - Microsoft Edge Blog

Microsoftは次の2つのタイムスケジュールで「KB4577586」を適用するユーザーを増やす計画でいる。

  • 2021年6月以降、「Windows 10, version 1809」以降のプラットフォームのプレビューアップデートにKB4577586を含める。これ以降のすべての累積アップデートにもKB4577586が含まれる。
  • 2021年7月以降、「Windows 10, version 1607」「Windows 10, version 1507」「Windows 8.1」「Windows Server 2012」「Windows Embedded 8 Standard」の累積アップデートにKB4577586を含める。

また、「Windows 10, version 21H1」以降にアップデートの適用によっても、Adobe Flash Playerはアンインストールされることになる。なお、「KB4577586」は「Microsoft Update カタログ」経由でいつでも適用できるとされている。