新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークに切り替わった職場は多い。もともとテレワークが可能だった業種は、新型コロナウイルス感染症をきっかけとしてテレワークによる業務運用が現実的に可能であることに気がついた。そうなると当然、ビデオ会議が増えることになる。Windows 10でBluetooth接続のヘッドセットを使っている場合、ヘッドセットのボリューム変更をスムーズに行えずに苦労したことはないだろうか。今後、あの問題は解消される可能性がある。

Microsoftはこのほど、「Announcing Windows 10 Insider Preview Build 21370|Windows Insider Blog」において、Windows 10 Insider Preview Build 21370の公開を伝えた。Microsoftはここ数カ月、Windows 10のBluetoothオーディオ周りの改善に取り組んでおり、この開発版にも主に2つの改善点が取り込まれている。

  • Bluetoothヘッドセットが統合されヘッドフォンのように扱えるように - 資料: Microsoft提供

    Bluetoothヘッドセットが統合されヘッドフォンのように扱えるように 資料: Microsoft

Windows 10 Insider Preview Build 21370ではオーディオのエンドポイントが統合された。これまで、Bluetooth接続のヘッドセットはヘッドフォンとは別の扱いとなっていたため、音量などを調整するには都度選択して切り替える必要があった。今後はBluetooth接続のヘッドセットもこれまでのヘッドフォンと同じ要領で扱えるようになる。Microsoft Teamsで電話がかかってきた時などに、これまでよりもシームレスにヘッドセットの音量を調整することができる。

Windows 10 Insider Preview Build 21370ではもうひとつの変更点としてBluetoothヘッドフォンやスペーカーにおけるAACコーデックのサポートが挙げられる。AAC (Advanced Audio Codec)は高品質なオーディオストリーミングを実現するためのコーデック。AACのサポートによってこれまでよりも高音質な音声を聞くことが可能になる。