日立ソリューションズ・クリエイトは4月14日、在宅勤務における課題を解決するため、社内標準コミュニケーションツールであるMicrosoft Teamsを活用した仮想オフィスを自社開発し、社内実証実験を5月10日から実施すると発表した。

  • 「360度パノラマビュー」と「ワークボード」の2つの画面を用意した仮想オフィス

    「360度パノラマビュー」と「ワークボード」の2つの画面を用意した仮想オフィス

同社は働き方改革を推進する中、従業員の声を聴くサーベイで見えてきた、在宅勤務における「通勤時間・移動時間が有効利用できる」や「業務に集中できる」などのプラス効果を維持しつつ、「コミュニケーションが取りづらく感じる」「公私のメリハリがつけにくい」といったマイナス面を解決し、働きやすさを実現するための仮想オフィスを自社開発した。

実証実験では、5月10日~7月2日の約8週間、営業/SE/スタッフ部門の従業員のうち約400名(全従業員の約1割)を対象に、有用性や利用者の利便性、改善点などを検証して全社導入を図るという。

仮想オフィスでは、在宅勤務の課題解決に向け、Microsoft TeamsをはじめMicrosoft 365や社内システムとも連携可能な「360度パノラマビュー」と「ワークボード(コミュニケーションと仕事の起点となる画面)」の2つの画面を用意。

360度パノラマビューでは、自宅にいながらオフィスで働いている感覚を味わうことができるため、仕事とプライベートの切り替えが可能。また、ワークボードでは、複数システムに点在する情報のうち利用頻度の高い情報(勤怠情報、社内通達など)を1画面で確認したり、利用頻度の高いシステムを素早く起動したりできるという。

そのほか、相手の顔アイコンをクリックするだけでTeamsを起動してチャットや通話を開始する、ステータスやスケジュールから相手の状態がひと目でわかる、チャットでのメッセージ受信時や着信時にポップアップで通知され応答しやすい、同一空間で一緒に働いている感覚が味わえ、対面での会話に近い間隔が得られる、といった効果も期待できるということだ。これらより、オンラインの利点を生かしながら公私のメリハリを実現するとともに、コミュニケーションの向上を図るとしている。