富士電機は31日、省スペースで屋外設置可能な物品自販機「マルチ君」を発売した。
非対面での商品売買を可能とする自動販売機。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いその需要も高まるなかで開発された「マルチ君」は、高さ1,830mm×幅745mm×奥行756mmとスリムで同社従来製品比で約2割の設置面積を削減している。庫内温度は冷蔵(0~10℃以下)のみ、常温(18℃±5℃)のみ、冷蔵と常温の3パターンから設定可能で、食品や飲料、衛生用品など最大10種類220個の商品販売ができる。ボタンを一カ所に集約することで注目商品を大きく展示、空いたスペースに広告を掲出させるなど設置者によるカスタマイズの幅も広げてある。オプションのマルチ通信ユニットを搭載すると売上管理やマーケティングデータの取得、故障通知など遠隔管理機能が加わる。同社によると、温度管理が難しい加工食品やチルドなどの食品類を販売する自動販売機は業界初になるという。