日立製作所は3月25日、AI画像解析技術を活用し、防犯カメラなどの映像から全身の特徴を使って特定人物を高速に発見・追跡できる「高速人物発見・追跡ソリューション」において、新型コロナウイルスへの対応に向けた機能などを拡充し、同日から販売を開始した。

  • マスク着用やソーシャルディスタンス検知イメージ

    マスク着用やソーシャルディスタンス検知イメージ

「高速人物発見・追跡ソリューション」は、数万人規模の映像データから約1秒でターゲットを見つける「高速検索」により、多数の監視カメラからターゲットを追跡できる「リアルタイム追跡」を特長とするソリューション。

今回、マスク着用やソーシャルディスタンス確保、サーマルカメラシステムによる体温検知、特定者の追跡といった新型コロナウイルス対策関連の機能のほか、捜査対象の車両を検知・追跡する機能を追加した。また、ソリューション全体の抽出精度の向上を図ったという。

なお、同ソリューションは海外向けにも展開し、海外向けには、Hitachi Vantaraから提供を行うという。同社が提供する、監視カメラなどのデータの一元管理や可視化を実現するソリューション「Hitachi Visualization Suite」と組み合わせ、特定した人物や車両の行動を地図上で可視化するなど、両社の連携ソリューションも可能だということだ。

今後も継続して同ソリューションの機能強化を図るほか、国内においてもHitachi Visualization Suiteとの連携ソリューションの展開を計画しているということだ。