WordPress Tavernは3月9日(米国時間)、「WordPress Considers Dropping Support for IE 11 After Usage Falls Below 1% - WordPress Tavern」において、Internet Explorerのシェアが1%を下回ったらWordPressにおけるInternet Explorer 11のサポートを終了することを検討していると伝えた。提案は初期の段階で具体的なタイムスケジュールは発表されていない。IE11のシェアは1%前後まで落ち込んでいるとはいえ影響範囲が広いことから、ある程度余裕をもってサポート廃止へ向けた取り組みが進められるものと見られる。
WordPressは、Internet Explorer 11サポートを廃止することで、現在Internet Explorer 11をサポートするために使用できていないさまざまな機能が使用できるようになる。ソースコードやスタイルシートをよりシンプル化することが可能となり、開発やメンテナンスの見通しがよくなることが期待されている。
WordPressはWordPress 4.8の段階でInternet Explorer 8、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10のサポートを廃止している(「WordPress 4.8 Will End Support for Internet Explorer Versions 8, 9, and 10 – WordPress Tavern」)。今回のInternet Explorer 11サポート廃止はこの時の取り組みと似ており、サポート終了の影響はあるものの、それほど大きな問題にはならないものと見られる。
しかし、今回の決定は日本のユーザーには世界よりも影響があるかもしれない。StatCounter GlobalStatsの報告によれば、2021年2月におけるInternet Explorerのシェアは0.81%となっているからだ。
これに対し、同時期におけるの日本でのInternet Explorerのシェアは3.38%とされている。
サポート廃止にあたり、Internet Explorerの世界シェア1%未満という指針は出ているものの、WordPressは世界のWebサイトの40%以上で使われるという巨大なシェアを持っており、その影響は広く出る可能性がある。今後の議論やサポート廃止へ向けたタイムラインが注目される。