日本電気(NEC)は21日、三重県選挙管理委員会の協力を得て、AIを活用し選挙事務における法令や判例、行政実例などを効率的に検索するための実証実験を行うことを発表した。1月から3月に三重県内で行われる地方選挙が対象になる。
法令や判例、自治体法など実務書を出版するぎょうせい提供の書籍から数千ページをデジタル化し、同社「NEC the WISE」のAIテキスト含意認識技術を用いる。テキスト含意認識技術は2つの異なる文が同じ意味を含むかどうか?を高精度に判定し、表現や言い回しが異なる場合でも同一の意味を抽出するもの。実証では、出典や過去の問い合わせなど因果関係となる根拠を示す機能も実装しており、候補者や市町村などからの問い合わせに対して、膨大な書籍を調べ総合的な回答を行う職員業務の負担軽減を図る。