BBソフトサービスが12月24日に発表した「2020年11月度のインターネット詐欺リポート」によると、クリスマスを切り口にした偽販売サイトが10月は0件だったが、11月は258件まで増加しているという。
増加傾向として、11月2日に発生した後に増減を4回繰り返しているが、平日に発生することが多く、休日は比較的発生が抑えられているという。12月以降もクリスマスを切り口にした偽販売サイトは増加する可能性が高いと同社は指摘している。
偽販売サイトで商品を購入すると、粗悪な商品が送られる、または商品が送られずに購入代金を搾取されるなどの被害に遭う可能性がある。また、これらの被害に加えてクレジットカード支払いで商品購入した場合は、犯罪者からカード番号を悪用されて二次被害に遭う可能性があり、注意する必要がある。
また、2020年12月10日には、消費者庁より「人気の家庭用テレビゲーム機などを販売しているかのように装う偽の通信販売サイトに関する注意喚起」が発表された。
Nintendo SwitchやPlay Station5などを取り扱う偽販売サイトで購入した商品が届かないといった相談が相次いでいるといい、今後もクリスマスや年末年始にかけて家庭用テレビゲーム機の需要が高まると予想される。そのため、普段利用しない通信販売サイトで商品購入する際は、以下の4つのチェックを怠らないよう、同社は呼びかけている。
会社概要をチェックする
海外の業者は正確な会社概要(運営者氏名・電話番号・住所)や問い合わせ窓口の情報が記載されていないことがあるという。住所を検索して、会社の存在をチェックする
日本の住所表記や会社名が表記されている場合でも、住所検索で実在する住所かどうか、その住所に会社があるかを確認する。決済方法、口座名義をチェックする
銀行振り込みしか決済方法がない場合、口座名義が見慣れない名義(無関係な会社名義や個人名など)の場合は、詐欺サイトの危険性が高い。SSL通信が提供されているかどうかをチェックする
個人情報(メールアドレスやクレジットカード番号など)を入力するページのアドレスバーに鍵マークが表示されない場合は、注意が必要。