新型コロナウイルスの影響で、自宅で仕事をする時間が増えている人も多いだろう。そうなると、自宅のネットワークが快適でなければ、仕事もスムーズに進まない。ネットワークが遅いと、Web会議にも支障を来す。

そこで、本稿ではAvastの公式ブログをもとに、自宅のWi-Fi環境を高速化するためのポイントを紹介しよう。

インターネット回線のスピードテストを実施

まずは、インターネット回線が本当に遅いのかどうかを、数字で確かめてみよう。Speedtestでは、簡単にインターネット回線のスピードテストが行える。以下が、Speedtestの実行結果だ。

  • 「Speedtest」の実行結果

Speedtestでスピードテストを実行してみて、自身のプロバイダーの契約プランに対して、開きがある場合はプロバイダーに連絡してみたほうがいいだろう。

ルータの近くでインターネットを利用

インターネットの接続状況は、端末とルータの距離と壁の有無によって大きく変わってくる。ルータとの距離が遠くなればなるほど、インターネットの速度は低下し、接続が切れる可能性も高くなる。よって、可能な限り、ルータの近くで、インターネットを利用したほうがよい。

ちなみに、室内のWi-Fiの強度を計測して、可視化することができるWi-Fiヒートマップのアプリがある。こうしたアプリを利用すれば、自宅の各部屋ののWi-Fiの強度を把握することができる。ルータから同じ距離でも、部屋の構造によって、Wi-Fiの強度は変わってくる。

以下は、アイ・オー・データ機器が無償で提供しているのスマホアプリ「Wi-Fiミレル」の画面だ。同アプリでは、自宅内のWi-Fiのヒートマップに加えて、電波の強度や混雑状況なども確認できる。

  • スマホアプリ「Wi-Fiミレル」の画面

メッシュネットワークの導入を検討

Avastによると、コロナ禍において、メッシュネットワークの導入を検討している人が多いという。メッシュネットワークとは、親機と子機で構成されるWi-Fi機器を複数台設置して網の目状(メッシュ)のように電波を張り巡らせることで、Wi-Fiの電波を効率良く伝達する仕組みだ。

メッシュネットワークは適切な設定を行うと、Wi-Fiが行き届かないデッドスポットがなくなり、驚くほどの速度でインターネットが利用できるようになるという。メッシュネットワークを構築するにあたっては、メッシュネットワーク対応のルータや中継器を使うなど、さまざまな方法がある。したがって、自宅の環境に適した方法を検討しよう。

起動中のアプリを調査

緊急事態宣言の期間中、同時に、親はWeb会議に参加し、子どものオンライン授業を受けたことで、ネットワークが遅くなったという経験をした人もいるかもしれない。また、親が仕事をしている中、子どもが動画を見ているせいで、ネットワークが遅くなったなんてこともあったかもしれない。

そんな時は、ルータの管理ツールで自宅のネットワークの利用状況を確認したい。ルータの種類によっては、接続されているデバイスの一覧やダウンロードまたはアップロードされたものが表示される。また、Windowsの[タスクマネージャー]-[ネットワーク]でも、帯域を圧迫しているアプリを特定することが可能だ。