ひたちBRTは11月26日、年間約53万人が利用している道の駅日立おさかなセンターとJR常陸多賀駅の間を結ぶ専用道区間(約6km)を含む路線長が約9kmの路線において、前回の実証実験より延伸した新たな路線にて、通常の路線バスのダイヤに追加して自動運転バスのダイヤを設定し運行すると発表した。一般の利用者に広く乗車してもらい、2022年以降の本格的な商用運行に向けた課題抽出を進めることを目指す。なお、同事業は経済産業省・国土交通省の事業を受託した産業技術総合研究所から2019年度に「中型自動運転バスによる実証実験」を実施するバス運行事業者に選定され、実施するものとなる。

ひたちBRT自動運転:運行ルート/運賃/ダイヤは以下の図を参照。乗車申込方法は自動運転バスの乗車時は安全確保のため全員着座にてご乗車することから、乗車希望者は事前に乗車予約が必要となる。

実証では本格的な商用実装に向けて、小糸製作所・コイト電工、KDDI、住友電工、PSSIの各企業と連携し、安全に走行できる環境づくりと技術検証を行っている。

  • 路側センサの設置個所と設置物

    路側センサの設置個所と設置物

実証と並行して、ひたち圏域(高萩市、日立市、東海村、ひたちなか市)の広域で連携実施する「ひたち圏域MaaS」の取り組みと連携し、自動運転バスの乗車券の事前購入(10%引きの特典あり)や大沼地区のデマンドタクシーとも連動し、将来のネットワーク型の交通サービスの提供を目指す。各種サービスは、ひたち圏域のモデルアプリから利用できるという。

  • MaaSアプリの画面イメージ

    MaaSアプリの画面イメージ