NECは10月30日、国際刑事警察機構(インターポール)主催のサイバー犯罪捜査演習「Digital Security Challenge(デジタルセキュリティチャレンジ)」において、演習シナリオの作成や解析対象となるデータの開発などを支援したと明らかにした。同演習は50か国のサイバー犯罪捜査担当官や科学捜査の専門家を対象に同10月12日から16日の5日間、オンライン形式で実施された。

演習は、インターポール加盟国警察のサイバー犯罪捜査能力の底上げを目的としており、これまで2016年、2017年、2018年にシンガポールで開催されている。第4回目となる今年は、ニューノーマルに対応した取り組みとしてオンライン形式で開催され、アジア地域のみならずヨーロッパ、アフリカ、中東、南米など50か国から100人がリモートで参加した。

同社はインターポールとサイバーセキュリティ対策の分野で提携しており、今回の演習支援はこの提携にもとづくものであり、グループ会社であるセキュリティ専門企業のサイバーディフェンス研究所とともに、演習シナリオの作成、マルウェア感染端末など解析対象となる機器のデータの開発、演習用解析環境の提供、演習当日の運営支援などに取り組んだ。

また、犯罪に使用されたドローンのフォレンジック調査やファイルレスマルウェアの解析など、最新のテーマに関する技術提供も行った。