Zoom Video Communicationsは10月14日(米国時間)、「Zoom Blog」において、Zoomにおいてリリースする新機能や現在開発を進めている機能について発表した。Zoomは通信機能の強化、周辺サービスの充実、現実世界との連携性の向上などを進めている。
発表された主な新機能や今後の予定は次のとおり。
- OnZoomをベータ版として提供開始(最大1,000人の参加者に対応可能なイベントエンゲージメントプラットフォーム)。
- Zoomで利用できるアプリ「Zapps」を発表。
- Zoomのエンドツーエンド暗号化機能を技術プレビューとして公開(来週から使用可能予定)。
- 仮想受付係機能(Zoom Roomsキオスクモード)- Zoomを経由して受付係とのやりとりを可能とする機能。2020年末までにベータ版として提供予定。
- Zoom RoomsのScheduling Displayにおける会議室内のメンバー数確認機能と表示機能。2020年末までに提供予定。
- Zoom Roomsを音声で制御する機能。2020年末までにベータ版として提供予定。
- Zoom RoomsとAlexa for Businessの統合。2020年12月にベータ版として提供予定。機能提供後は「アレクサ、会議に参加」や「アレクサ、ゲストのWi-Fiパスワードを教えて」といった音声コマンドでZoom Roomsの制御が可能になる見通し。
- スマートフォンやノートPCからZoom Roomsを制御する機能の提供。共通のデバイスに触れることなく制御が可能になる。
- Zoom Roomsのダッシュボードを強化(会議室の温度、空気の質、出席者に関する情報など)。2020年12月までに機能を追加予定。
- Zoom管理ポータルからZoom Roomsを管理する機能。2020年11月に利用可能になる見通し。
- より自然に会議できるようにビューを改善(Zoom Rooms Smart Gallery)。2021年に開発予定。
- 無制限キャンパス、永続的ホワイトボード、スナップショット、テンプレートといった機能拡張。2021年に開発予定。
- Zoom for Homeが使用できるデバイスの増加(Amazon Echo Show、DTEN onTV、Google Nest Hub Max、HP Collaboration G6 24/27 All-in-One with Zoom Rooms、Yealink MeetingBar A20、Lenovo ThinkSmart View、Neat Frame、Neat Bar One、Portal TV from Facebook)。
- Zoom SDKにカスタマイズ可能なSDK機能を追加。
今回の発表では、新型コロナウイルスインシデント以降必要性が切迫しているオンライン大規模イベントの実施や収益確保につながるサービス「OnZoom」のベータ版提供が開始されたこと、機能拡張とエコシステムを実現するZappsが発表されたこと、エンドツーエンドの暗号通信機能が技術プレビュー版として公開予定であることが示されたことなどが注目される。全面的にエンドツーエンドの暗号通信が実現するのはまだ先の話になるが、無償のユーザーもこの機能が利用できるとされている。