Microsoftは2020年10月に次のフィーチャーアップデートの配信開始を予定している。このバージョンは「Windows 10, version 20H2」と呼ばれる。なお、バージョン番号から「Windows 10 2009」や「Windows 10 October 2020アップデート」と呼ばれることもある。Fossbytesは10月12日(米国時間)、「Windows 10 2009 (20H2): The Biggest Features Explained」において、このバージョンで導入される予定の主な新機能を紹介した。
紹介されている主な新機能は次のとおり。
- スタートメニューデザインの変更。これまでアプリリストのアイコンには単色の背景が使われていたが、この部分を半透明に変更。システムのダークテーマまたはライトテーマに応じてスタートメニューのデザインも変更されるように変更。
- ディスプレイのリフレッシュレートの調整機能に対応。通常、ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzだが、最近では360Hz、144Hz、120Hzというリフレッシュレートを備えたハイエンドディスプレイも使われており、こうしたデバイスにおいて調整が設定アプリケーションから可能となる(ゲーミングPCなどでこうしたハイエンドディスプレイが好まれる傾向がある)。
- パーソナライズ可能なタスクバーの導入(ただし既存のタスクバーには変更がなく、新しいアカウントの作成または際そのログオン時に表示される)。
- デフォルトのブラウザを従来のMicrosoft Edgeから、Chromiumをベースに開発された新しいMicrosoft Edgeへ変更。
- Alt-Tabショートカットキーによるアプリケーション切り替え機能の対象に、Microsoft Edgeのタブを追加(多くのタブを使うケースではAlt-Tabによるアプリケーション切り替えが逆に煩雑になる可能性があり、その場合は設定を変更して挙動を変えることができる)。
- 通知機能の改善(重要度の低い通知の扱いを変更)。
- 設定アプリケーションの「バージョン情報」のページの内容を整理。
Microsoftは2020年10月のアップデートで「Windows 10, version 20H2」の配信を予定している。通常、こうしたアップデートはセキュリティ上の配慮からすぐに適用することが推奨されている。しかし、このところWindows Update後に不具合の報告が続いており、トラブルが懸念される場合はある程度反応を待ってからアップデートを適用するのも一手かと思われる。