KDDIとKDDI総合研究所は10月9日、2030年を見据えたニューノーマル時代のライフスタイルの提案に向けた調査・応用研究の拠点として「KDDI research atelier(リサーチアトリエ)」を12月に東京 虎ノ門に開設すると発表した。

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KDDIグループは、新規ビジネスの創出拠点「KDDI DIGITAL GATE」、自らの多様な働き方の実践による企業の働き方DXの推進拠点「KDDI法人部門 虎ノ門新拠点」、KDDI research atelier、これら3つの虎ノ門エリアに位置するオープンイノベーション拠点を連携させ、次世代社会構想「KDDI Accelerate 5.0」で目指すフィジカル(現実)空間とサイバー(仮想)空間の高度な融合によるレジリエントな未来社会の創造を目指す。

両社は8月に「KDDI Accelerate 5.0」を策定し、「Society 5.0」の実現を5Gで加速するためにはネットワーク、プラットフォーム、ビジネスの3つのレイヤの環境整備および、7つの分野のテクノロジーとそれらが密接に連携するオーケストレーション技術の研究開発が重要と定めている。

今回、KDDI総合研究所の新たな研究拠点としてKDDI research atelierを開設し、7つの分野のテクノロジーとオーケストレーション技術を適用した応用研究を推進するほか、自宅での商品・サービスの購入と店舗側の商品配送などを効率化するライフデリバリーや、パーソナルデータに基づき個人に合わせた生活習慣病に関するアドバイスを行うデータヘルスなど、2030年を見据えたニューノーマル時代のライフスタイルの提案を行う。

さらに、KDDI research atelierに来訪者にも研究に参加してもらい、国内外を問わず大企業からスタートアップまで幅広いパートナーとともに研究を推進していくという。

なお、今後は埼玉県ふじみ野市のKDDI総合研究所の研究拠点を先端技術研究所と位置づけ、KDDI Accelerate 5.0の7つの分野のテクノロジーとオーケストレーション技術を中心とした基礎研究を行う。同社は、KDDI Accelerate 5.0の取り組みをKDDI research atelierでの応用研究と、ふじみ野拠点での先端研究の両輪で進めていく。