凸版印刷は10月5日、紙での印刷・送付が主流であるDM(ダイレクトメール)の封入物を電子化、WEBサイト上で閲覧ができるサービス「デジフラ」の提供を2020年10月8日より開始すると発表した。
同サービスは、同社のデジタルブック配信サービス「iCata(アイカタ)」を活用し、数百パターンの封入物を一元管理できると同時に、封入パターンのデータからURLを生成、DMの宛名台紙などにQRコードを印刷する。ユーザーはQRコードをスマホなどで読み取り後、告知情報にアクセスでき、DM内の封入物が減ることで、重要な情報や重要度の高い書類のみを確認することが可能。従来は郵便料金などの制約で同封出来なかった書類もデジタル化によって配信可能となる。
また、デジタルチャネルへの誘因により、他の電子化サービスと合わせた包括的なWEBサービス構築が可能。例えばWEBサイト上の電子化された印刷物を閲覧する際、アプリ登録やMyページへの登録、WEB明細登録(クレジットカードの場合)、追加機能の申し込みをしてもらうなど、ユーザー接点の拡大にも対応するとしている。カードの券種ごとに封入パターンの振り分けも可能で、ユーザーの属性に応じた細分化にも対応している。
さらに、紙印刷物からデジタルブックへの置き換えをすることで、郵送物の軽量化を実現し、印刷物製造コストと郵送コストの同時削減が可能だ。
同サービスの提供価格は、初期費1,500万円から(個別見積もり対応)で、同社は2023年度までに10億円の売上を目指すとのことだ。