NECは8月18日、テレワークやリモート会議が中心となるニューノーマルにおける新しい働き方を支援する、13.3型軽量モバイルPCをはじめとしたビジネス・教育向けパソコンのMate/VersaProシリーズ16タイプ46モデルを発売した。価格は「VersaPro Ultralite タイプVG」で34万4000円~、出荷は同24日から順次開始する。

  • 「VersaPro UltraLite タイプVG」

    「VersaPro UltraLite タイプVG」

昨今、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、企業では働く場所にとらわれず効率的に業務を行うため、オンラインとオフラインの働き方の融合が求められている。また、オフィスのフリーアドレス化やテレワークの浸透に伴い、PCの持ち運びやリモート会議の機会が増大し、モバイルPCに対しては持ち運び時だけではなく、デスクワーク時の利便性向上へのニーズも高まっているという。

新商品である13.3型軽量モバイルPCのVersaPro Ultralite タイプVGは、最大約24時間の長時間バッテリ駆動を可能と、軽さを約868g(注4)に抑え、テレワークにおいて頻繁にPCを持ち歩く環境でもACアダプタを携行する機会を減らすほか、急速充電ACアダプタをオプションとして用意。約1時間で容量の約80%を充電を可能としている。

15.6型ノートPCと同等のキーピッチ(19 mm)のキーボードを採用するとともに、静音タッチパッドも拡大し(従来機比+9.6mm)、テレワーク時などノートPC一台で作業をする際の操作性を向上したことに加え、映像出力対応のUSB Type-Cも搭載し、対応ディスプレイと組み合わせることで、ディスプレイに画面を拡張表示しながら、PC本体への充電と、外付けキーボード・マウスの接続をUSBケーブル1本で可能にするとしている。

なお、顔認証機能への対応を強化するためのIRカメラをセレクションメニューで選択可能とし、利便性とセキュリティ対応力を向上した。

さらに、タイプVGをはじめ、「タイプVC」「VersaProタイプVM」「VersaPro J タイプVW」にヤマハ製のAudioEngineを採用した「Webミーティング機能」を搭載し、従来機で強化した音声出力の品質向上に加え、話し手側の音質を向上した。

周囲の騒音を抑えて話し手の声をクリアに伝える「ノイズサプレッサー」と、音が部屋に響くことを抑えて話し手の声を聴きやすくする「ルームエコー抑制」機能を追加し、会話相手の発言内容を聞き取りやすくすることで、リモート会議を支援するという。

そのほか、グラフィック性能に強みを持つAMD Ryzenシリーズを採用した15.6型ノートPC「VersaPro J タイプ VW」をSOHO・中小企業向けに新たに商品化。また、筐体デザインを一新したデスクトップPC「Mate タイプME」「同タイプMB」「同タイプMC」では、インターフェイスの種類や位置の変更などにより、利便性を向上した。なお、新商品ではWindows 10 April 2020 Update(2004)を搭載し、一部モデルではWi-Fi 6(11ax)を採用するなど企業向けPCのラインアップ全体で機能を強化している。