TheWindowsClub Tech Newsは7月6日(米国時間)、「Mozilla Firefox 82 will say goodbye to insecure File Transfer Protocol (FTP)」において、Mozillaが2021年にリリースする「Firefox 82」からFTPサポートを削除すると伝えた。セキュリティ上の理由からこれ以上FTPのサポートを継続する意義は低いと考えられているという。
FTPサポートの削除へ向けた取り組みや理由として、取り上げられている主な内容は次のとおり。
- 2021年公開のFirefox 82においてFTPサポートを削除
- FTPはファイル転送プロトコルとしては安全性が低い
- FTPよりもHTTPSを使ったほうがよい
- FTP関連コードの一部は非常に古く、安全ではなく、維持するのが難しい
- 過去にFTPと脆弱性の関連性が発見されたことがある
- FTPの使用率が0.05%ときわめて低い
- Firefox 77からFTPサポートを削除することが計画されていたが、新型コロナウイルスの影響で実施することはできなかった
- Google ChromeはすでにFTPサポートを無効化している
- FirefoxがFTPのサポートを削除したあとも、外部アプリケーションを使うことでFTPを使用することができる
- 長期的視点から見ると、拡張機能もFTPの使用を停止したほうがよい
今のところ、WebブラウザがFTPサポートを終了する流れを止める理由は見当たらない。この流れは今後も続き、Firefoxにおいてもほぼ計画通りにFTPサポートが廃止されるものと見られる。