Mozillaは6月18日(米国時間)、「Introducing Firefox Private Network VPN’s Official Product - the Mozilla VPN - Future Releases」において、これまでベータ版として提供してきた「Firefox Private Network」を「Mozilla VPN」という名称に変更するとともに、向こう数週間で正式サービスとして提供を開始すると伝えた。月額は4.99米ドルで、Windows、Android、iOSなど最大5台のデバイスで使用することができる。

「Mozilla VPN」を利用したい場合、次のサイトからメールアドレスを登録する必要がある。サービスの提供が始まる地域のユーザーに対して随意通知を行うという。最初は米国においてサービスが提供され、他の国や地域に関していは順次サービスが展開される見通し。

  • Firefox Private Network: Join the VPN Waitlist

    Firefox Private Network: Join the VPN Waitlist

VPNは在宅勤務などに伴うテレワークを実現する際によく使われる接続方法。パブリックWi-Fiからインターネットに接続する場合などにおいてもデータ漏洩を防ぐといった目的で使われることが多い。VPNはその重要性が認識されているものの、しばしば研究者らによって安全な状況でサービスを提供していないベンダーがいたり、システムやソフトウェアが脆弱性を抱えている点などが指摘されることがある。

Mozillaは組織としての中立性やプライバシー重視の姿勢を長年にわたって標榜している。Mozillaのこうした目的を実現するための柱の1つが「Mozilla VPN」と考えられており、今後どの程度のユーザーが同サービスを利用するかが注目される。