Swiftチームは3月24日(米国時間)、「Swift.org - Swift 5.2 Released!」において、Appleが開発したプログラミング言語「Swift」の最新版となる「Swift 5.2」の公開を伝えた。このバージョンには開発者エクスペリエンスを向上させることを目的とした改善が取り込まれており、これまでよりも快適な開発が実現するという。
Swift 5.2の主な注目点は次のとおり。
- 言語機能の追加(SE-0249: Key Path Expressions as Functions、SE-0253: Callable values of user-defined nominal types)
- コンパイラ診断機能の改善(これまで突き止めることができなかったプログラミングエラーの検出が可能に)
- コード補完機能の改善(不要な型チェックを排除することでXcode 11.3.1と比較して1.2倍から1.6倍でコード補完が完了、不完全な3項式の補完が可能、補完候補表示の型を読みやすく変更)
- ビルドアルゴリズムを改善(インクリメンタルビルドをより効率化)
- デバッガの改善
- Swift Package Managerに新機能を追加
- SwiftSyntaxをアップデート
- 言語サーバプロトコルを更新
- ドキュメントをアップデート
Swift 5.2はXcode 11.4の一部として出荷される。Ubuntu向けのツールチェインおよびXcode 11.4は「Swift.org - Download Swift」からダウンロード可能。