Fossbytesは2月4日(米国時間)、「Man Fools Google Maps; Creates Fake Traffic Jam Using 99 Smartphones」において、ドイツのアーティストであるSimon Weckert氏が99台のスマートフォンを使ってGoogle Mapsに偽の渋滞情報を生み出すことに成功したと伝えた。1行のソースコードも書くことなく、この便利なサービスに偽の情報を出すことを実現したようだと記事は伝えている。

Google Mapsはスマートフォンの位置情報をトラッキングすることで、渋滞のライブ情報を取得している。対象が車で移動していると判断した場合、その移動速度が遅く、そうしたトラッキング対象が路上にいる場合はそのエリアは渋滞している可能性があると判断されることになる。渋滞している可能性のある道路はGoogle Maps上で赤く表示される。

  • 渋滞している可能性がある道路はGoogle Mapsでは赤く表示される

    渋滞している可能性がある道路はGoogle Mapsでは赤く表示される

Weckert氏はこうしたGoogle Mapsの特性を利用し、スマートフォンをいっぱいに詰め込んだワゴンを道路で引っ張ってみたとされている。公開された動画によると、同氏が移動を開始した道路が一瞬で赤くなったという。こうした実験に対し、「面白い」と評価する意見もあれば、「深刻な問題を引き起こす可能性がある」と懸念を表明する向きもある。

同氏は99台というスマートフォンを中古で手に入れたとしている。こうした問題は将来のGoogle Mapsでは改善される可能性があるが、記事では、ナビゲーションアプリを盲目的に信頼すると時に問題を引き起こすとして、注意を呼びかけている。