MMD研究所は1月20日、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)と共同で2019年12月13日~12月22日に実施した「【第1弾】 2020年キャッシュレス・消費者還元事業における利用者実態調査」の結果を発表した。

  • 消費者還元事業が始まったあと(10月1日以降)の決済利用

    消費者還元事業が始まったあと(10月1日以降)の決済利用

この結果は、日本在住の男女50,000人を対象に、キャッシュレス・消費者還元事業の認知および理解、キャッシュレス決済の利用種別や利用場所などの実態を調査したもの。

キャッシュレス決済を利用している20歳~69歳の男女41,504人に、消費者還元事業が始まる前と後で利用したことのある支払い方法について複数回答形式で聞いたところ、始まる前は「現金(98.3%)」、「クレジットカード(87.2%)」と支払いの主流は現金とクレジットカードであったという。

消費者還元事業が始まった後の支払い方法として、依然「クレジットカード」が高い利用率(87.2%)だが、「QRコード決済(45.9%)」は10ポイント、「スマホ非接触決済(30.7%)」は2.7ポイント増えたということだ。

  • この1か月で最も利用しているキャッシュレス決済方法

    この1か月で最も利用しているキャッシュレス決済方法

また、キャッシュレス決済を「1ヵ月に1回以上」利用している20歳~69歳の男女39,313人に、1ヵ月の中で最もよく利用しているキャッシュレス決済を聞いたところ、「クレジットカード(52.0%)」が過半数を超えたという。次いで「カード型電子マネー(19.2%)」、「QRコード決済(18.2%)」と続いた。

近年キャッシュレス決済の選択肢が増え、特に「QRコード決済」は大型キャンペーンによる利用促進等で一定の利用者を獲得している一方で、クレジットカードは幅広い世代、性別に選択されているということだ。

なお、MMD研究所とVisaは後日、第2弾としてキャッシュレス決済の利用サービスシェアや利用者の便益など普及に向けた要因や課題を発表するとしている。