トーハンは25日、書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」(セレンディップ)を展開する情報工場(株式会社情報工場)との業務提携、資本提携も視野にいれた検討開始の基本合意書を締結したことを発表した。
ビジネスや経済、技術分野からリベラルアーツまで広い書籍のジャンルからビジネスパースン向けにダイジェストを提供するサービス「SERENDIP」は、日々出版される書籍のなから厳選し、10分程度で読めるダイジェストとして配信するサービス。イノベーションによる新たなテクノロジーやビジネスの出現、異業種間競争と環境の変化が加速するなか、Webではなかなか入手できない良質な情報を広く入手できるツールとしてユーザーを伸ばし、上場企業を含む240社、8万人を超えるユーザーをもっている。
トーハンは2019年から2023年度の5カ年中期経営計画「REBORN」を策定。刊行前情報を集約するプラットフォーム構築やAIを活用した高精度配本システムの開発、M&Aや資本業務提携など「本業の復活」と「事業領域の拡大」を方針の軸に置いている。今回の提携について、トーハンは「"本"と"読者"を結び読書を推進して社会に貢献する」という方向性が同じで有り、双方の強みを生かした提携検討の基本合意に至った旨を発表している。
検討する提携内容は以下の通り。
・SERENDIPサービスのリアルとネット相互における体験機会の拡大
・SERENDIPサービス拡大による読者の商品購入機会の拡大
・閲覧情報および販売情報を活用したマーケットイン型書籍流通の実現
・両社のサービスの拡大と深化および書籍販売を促進するための出版社との関係強化
・上記業務提携に伴う資本提携