Visual Studioエンジニアリングチームは12月13日(米国時間)、「Visual Studio Code November 2019」において、2019年11月に公開されたVisual Studio Codeの最新版となる「Visual Studio Code version 1.41」の主な変更点を紹介した。このバージョンには多くのアップデートが含まれており、変更内容を把握しておきたいバージョンとなっている。
Visual Studio Code version 1.41における主な注目ポイントは次のとおり。
- ツリービューにおいて単一のフォルダのみを持つフォルダは、デフォルトで折りたたんだ状態で表示するように変更(explorer.compactFoldersで設定)。Javaのパッケージ構造のような単一のフォルダを含んだデータのツリーが無駄に広く展開されるのを避けて、視認性を高めることができる
- 差分ビューを使って2つのファイルを表示する場合、左側に配置するエディタも変更可能になるように変更(自動保存機能を有効にしておくと、いちいち保存のショートカットキーを押す必要もなくなる)
- 問題パネルに表示情報を絞り込むためのフィルタを追加
- 問題の概要をステータスバーに表示する機能を追加。キーボードやマウスを使うことなく、一目で問題の認識が可能になる。機能はデフォルトでは無効になっており、この機能を使用するにはproblems.showCurrentInStatusで設定を有効化する必要がある
- フォントレンダリングの改善。Electron更新時にフォントレンダリングが劣化しており、これを改善する取り組みを進めている
- 全文検索において、キーワード入力時にリアルタイムに結果を更新するように変更
- テキスト検索に一致した対象すべてにカーソルをフォーカスする機能を追加
- エラーと警告をミニマップにおいても強調表示するように変更
- 統合ターミナルにおいてコントラスト比を指定できるように変更。コントラスト比に合わせてテキストの前景色を動的に変更可能
- 統合ターミナルにおいて新しいWebGLレンダラーの使用を実験的に開始。最大で900%のパフォーマンス向上を実現
- CSSオートコンプリートで表示される候補を人気度でランキングするように変更
- FirefoxおよびSafari(macOSおよびiPadOS)のサポート改善
- HTMLタグにおけるミラーカーソルの実現
- Dockerコンテナでリポジトリを開くためのサポートを改善
Visual Studio Code version 1.41で導入された新機能には、開発者の作業効率を引き上げる重要な変更がいくつも導入されている。Visual Studio Codeは最も開発者に人気のあるエディタの1つ。オープンソース・ソフトウェアとして開発されており、Windows、macOS、Linuxなど複数のオペレーティングシステムで利用することができる。