日立製作所は11月5日、ニッセイコムの協力の下、トヨタ自動車に、特許情報提供サービス「Shareresearch」(シェアリサーチ)のAIを活用したオプションである、特許公報の分類付与を高精度に自動化する機能を提供し、11月25日から本番稼働を開始すると発表した。

同機能を導入することで、特許情報の分類付与における作業時間を4割程度短縮するなど、業務効率が向上するという。

加えて、特許公報に記載される課題を高精度に自動で抽出し、特許の内容把握を効率化する、AI読解支援機能も提供する。

日立は、2019年4月から、膨大な特許公報に対する分類付与作業においてAIを活用し自動化する実証に共同で取り組んできた。具体的には、トヨタの中核事業に関わる特定分野における膨大な特許公報に対し、自社の技術体系を軸として独自で設定した社内分類コードを、AIが自動的に正しく付与できるかを検証した。

その結果、特定分野の特許公報において、特許業務の熟練者により分類付与した内容とAIによる自動付与が85%~90%合致する結果を得ることに成功したという。