東北大学と第一生命保険、NTTデータは8月28日、産学連携による「イノベーション創出」と「地方創生」を通じた社会課題の解決を目的に、包括連携協定を締結した。

今回の包括連携協定は、(1)QOL向上と健康寿命延伸に資する研究、(2)データサイエンスのプロフェッショナル人財育成、(3)先端技術・ベンチャー企業の事業化支援・投資、(4)東北大キャンパス・地域における事業基盤の強化支援の4項目となる。

  • 包括連携協定の概要

    包括連携協定の概要

QOL向上と健康寿命延伸に資する研究では、東北大の研究シーズ、第一生命の保険医学の知見、NTTデータのAI・ビッグデータ解析技術などを共有し、QOL向上・健康寿命の延伸に資する共同研究や、同大のライフサイエンス分野研究組織や第一生命イノベーション・ラボによる実証実験、社会実装に向けた共同開発を実施する。

データサイエンスのプロフェッショナル人財育成に関しては、東北大の「データ駆動科学・AI教育研究センター(予定)」を中核とした、データサイエンス教育プログラムの開発、実践教育の展開、第一生命の企業インターンシップを活用した東北大生の就業を支援する。

先端技術・ベンチャー企業の事業化支援・投資については、東北大ベンチャーパートナーズファンドを通じたベンチャー企業への投資、同大を含む東北地方における大学の研究成果を活用したビジネスシードの事業化支援(オープンイノベーションプログラムの共同開催など)を行う。

東北大キャンパス・地域における事業基盤の強化支援では、民間企業の誘致拡大に向けた魅力あるキャンパス整備の推進(企画支援など)、第一生命の運用ノウハウを生かした大学不動産等アセット利活用・運用を推進していく。