終戦記念日の8月15日、アメリカのロサンゼルス郊外にあるチノ空港で、メディアアーティストの八谷和彦さんが制作したメーヴェ型のジェット機「M-02J」と、復元された「零式艦上戦闘機二二型」が対面した。場所はプレーンズ・オブ・フェイム航空博物館に隣接する格納庫で、18日まで一般公開された。

  • メーヴェ
  • メーヴェ
  • メーヴェ
  • メーヴェ
  • アメリカの地にて対面するメーヴェ型のジェット機「M-02J」と復元された「零式艦上戦闘機二二型」 (撮影:大貫剛)

M-02Jは八谷さんが2003年から、最初はラジコンの製作から開発を始めたジェット機で、日本国内で飛行試験を繰り返してきた。宮崎駿さん作品「風の谷のナウシカ」に登場するジェットグライダー「メーヴェ」を模したアート作品で、八谷さん自身の操縦で実際に飛行できる。今年7月、八谷さんの念願だったアメリカ最大の航空ショー、オシュコシュ航空ショーでの飛行デモンストレーションを行った。その後、ロサンゼルス市内での講演会を経て、チノでの一般展示を行っていた。

一緒に展示されている零戦は3年前に日本へ里帰りした機体。その後、レッドブル・エアレースでの飛行展示などを経て所有権がアメリカに渡ったが、現在はチノ空港で航空機パイロット学校を営む柳田一昭さんの手で保存されている。

宮崎駿氏のオリジナルアニメーション映画「風の谷のナウシカ」のメーヴェと、最新作品「風立ちぬ。」のモチーフである零戦が、カリフォルニアの青空の下で並んだ。今後も展示の模様や復元零戦の現状、オシュコシュ航空ショーの模様など、詳しいレポートも追ってお送りする予定なので、お待ちいただきたい。

  • メーヴェ

    アメリカの地にて対面するメーヴェ型のジェット機「M-02J」と復元された「零式艦上戦闘機二二型」の後姿 (撮影:大貫剛)